キッズワールド

幼稚園・保育所向け番組のひろば

お話でてこい

くわしい内容 - 年中児向け -

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たいへんなひるね
さとうわきこ
放送日:3月30日・4月6日

春だというのに、寒い日が続きます。ハンモックで昼寝をしようと、ばばばあちゃんは外へ出ましたが、寒くてぶるぶるがたがた。

「これじゃ昼寝もできないよ。よーし、雪雲をおっぱらってやる……」と、ラッパを勢いよく、ブワーッと吹きました。

音におどろいた森の動物たちがおきてきて、一緒に冬を追い出そうと考えます。ばばばあちゃんの用意した袋に、それぞれ「はるだ、ふゆだめ」「でていけ、ふゆ」など、叫び声をパンパンにつめました。そしてその袋を、雷の稲妻印の強力花火につめこみ、雪雲のたちこめる空にむかって、どかーん、パチパチ。空いっぱいに動物たちの春を待つ声が広がったので、さすがの雪雲もあわてて逃げ出し、たちまちあたりは、ぽかぽかの春。ばばばあちゃんは、桜の木の下で、動物たちと一緒に、ゆっくり昼寝ができました。

(福音館書店)

はやくちことば、いえるかな
平岡秀章
放送日:4月13日・4月20日

おじいちゃんの家に遊びにやってきたマリちゃん。おじいさんの家は、山の中にある古くて大きなお家です。夜、一人で布団に横になっていると、虫の音とともにどこかから声が聞こえてきました。

「ケロー、ケロー、たすけてケロー」

声は太くて大きな柱の穴から聞こえます。マリちゃんが穴の中に飛び込むと、そこに一匹のカエルがいました。カエルは、早口言葉の呪文を唱えないと外へ出られない『早口言葉の国』に閉じ込められてしまったのです。

その呪文は『カエルぴょこぴょこ三ぴょこぴょこ、合わせてぴょこぴょこ六ぴょこぴょこ』。マリちゃんとカエルは早口言葉を唱えることができるでしょうか?

みんなも一緒に早口言葉を言ってみてね。

なきむしようちえん
長崎源之助
放送日:4月27日・5月4日

幼稚園の入園式で一人だけ泣いていた子、みゆきちゃん。やっと幼稚園に入ってもみゆきちゃんは泣いてばかり。毛虫でおどかされては泣き、園で飼っているヤギに追いかけられては泣き、畑仕事は手が汚れるからいやで、ターザンごっこが流行っても、こわがって仲間には入りません。園での生活になじめないみゆきちゃん。なかよしは白い、小さなうさぎだけです。

そのうさぎがターザンごっこの林の中に逃げ込みました。みゆきちゃんは思わず林に飛び込み、うさぎを探し回ります。そして、林の中を抜ける風の心地よさ、土のよい匂いに気づきます。

やがて、夏。お泊り会があります。みゆきちゃんは準備係。お花で部屋をかざりました。夕食のカレーも作りました。秋には畑でいもほりです。どろだらけになってがんばるみゆきちゃん。だんだん泣くことも少なくなってきました。 子どもは少しずつ、でも着実に成長していくことを描いて、子どもを急がせがちな大人は思わず反省してしまう物語です。まさにみゆきちゃんと同じという子どもがクラスに一人はいませんか。

(童心社)

はなさけ ひゅう
小沢正
放送日:5月11日・5月18日

春だというのにまだ花が一輪も咲かないそんなある日のこと。雲のボートに乗った不思議なおじいさんがやってきました。そして、「花咲け ひゅう」と杖をふると、野原は一面、花、花、花、すっかり春の花が咲きそろってしまいました。その様子をじっと見ていたのが、1匹のいたずら好きの子ザルでした。そして子ザルはおじいさんの昼寝のすきに、不思議な杖と雲のボートを失敬し、雲のボートに乗って町に行き、そしていたるところで「花咲け ひゅう」とやったからたまりません。その町のポストも電柱も屋根の上も、それに横断歩道まで、花でびっしり。車も通れず、町は大さわぎです。そして、あわててやってきたおじいさんが、「花たち 飛んでけ ひゅう」と後始末……。

フライパンじいさん
神沢利子
放送日:5月25日・6月1日

卵を焼くのが大好きな、フライパンじいさん。真っ黒い顔で、いつも金色のお日様みたいな目玉焼きを焼いていました。ところが、新しい目玉焼き鍋が現れてから、じいさんはにんじんやたまねぎをいためるばかり。

「よし、出かけよう。新しい世界で、誰かがわしを待っているかもしれない」。

フライパンじいさんは、こうして家を出ました。

外の世界は、なんて広いのでしょう。空には、小鳥たちが歌い、飛んでいます。フライパンじいさんはジャングル、草原、砂漠、大きな海へと旅を続けます。そこにはたくさんの生き物が住み、じいさんはさまざまな出会いを重ねます。しかし、一度も目玉焼きを焼くことはできませんでした。

長い旅の末、小さな島の砂浜に打ち上げられたフライパンじいさんは、もう動けませんでした。そこへ、海で助けた小鳥がやって来て、じいさんは、お日様に近い木の上に運ばれました。そして、木の上ですばらしい仕事を見つけたのです。

(あかね書房)

青い花
安房直子
放送日:6月8日・6月15日

裏通りに住む傘屋のおじさんは、傘作りがとても上手なのですが、注文がさっぱり来ないので、毎日傘の修理ばかりしています。やっと少しお金がたまったとき、おじさんは買い物に出かけました。ところが途中の道の垣根のところで、びしょぬれになった女の子に出会い、こう思いました。

「可哀そうに。この子によく似合う傘を作ってあげよう」

おじさんは、デパートで一番高価な青い布を買いました。そのために自分の買い物はできませんでしたが、おじさんは満足でした。青い布ですてきな傘を作ったおじさんは、約束どおり垣根のところで女の子に渡しました。女の子は大喜びでした。

不思議なことに次の日から、青い色の傘の注文がどっと舞い込みました。町では青い傘が大流行、おじさんは大忙しの毎日でした。頼まれた修理の傘は片隅に追いやられたまま。その中に、いつかの女の子の青い傘が混じっていたのでした。

(岩崎書店)

あめたろう
今井弓子
放送日:6月22日・6月29日

毎日雨ばっかり。日曜日でパパも家にいるのに、どこにも連れていってもらえない。そんな雨の日に、突然空から「あめたろう」が落っこちてきました。「あめたろう」は、ママが雨を降らせているときに、ないしょでおしっこをしているところを見つかってしまいました。慌てて逃げ出そうとしたために、背中の羽を広げるのを忘れて、地上に落っこちてしまったのです。

地上に落ちた「あめたろう」はかび臭くてみんなの嫌われ者。誰にも遊んでもらえません……。

(岩崎書店)

ちいさないす
津田櫓冬
放送日:7月6日・7月13日

物置のすみに、忘れ去られた小さないすがありました。半分こわれて、ほこりをかぶった木のいすでした。ところが、ある日、女の子がやってきて、小さないすをもとのように直しました。小さないすは生き返ったのです。

女の子は小さないすを持って、森へ絵を描きに出かけましたが、絵の具をとかす水がないことに気がつきました。

「森の中へ行って、水をくまないと…。」

小さないすは女の子をじっと待ちましたが、なかなか帰ってきません。小さないすは、またひとりぼっちになるのがいやでした。そこで、森に向かって歩き出しました。

最初に出会ったのはカモシカでした。カモシカは、小さないすをりっぱな角とかんちがい。頭にのせて自慢します。小さないすは体をゆすって逃げ出しましたが、今度はナマケモノと、次々にべつの動物が行く手をふさぎます。

さあ、それらをふりきって、小さないすは、女の子を見つけられるでしょうか。

(ほるぷ出版)

きつねのスーパーマーケット
小沢正
放送日:7月20日・7月27日

みちこがお母さんといっしょにスーパーマーケットにいくと、ごちゃごちゃと混んでいました。レジにも行列ができていたので、近くのベンチで待つことにしました。アイスクリーム売り場の前でした。

みちこが、アイスクリームを買ってもらおうと考えていたとき、きつねが台車を押しながらベンチの前を通りすぎたのです。みちこは目をぱちくりさせ、きつねのあとを追いました。すると、見たこともない売り場があったのです。

「おや、これは、いらっしゃいませ」

さっきのきつねが黒い服、黒い蝶ネクタイ姿であらわれ、品物の説明を始めました。

ならんでいるのは、ふしぎな品物ばかり。お湯に入ると、だるま・てんぐ・おししに変わるふろおけ。住んでいる動物によって、煙が変わる煙突。うさぎの家からはうさぎの煙が出るというのです。おかしなひな人形もありました。かばの七段かざりです。

なんてふしぎなスーパーマーケット。きつねにつままれたのかな?

(金の星社)

ばけるばけない
山中恒
放送日:8月3日・8月10日

ごんじろう狸は、自分は化け方が上手だ、と自信たっぷり。化け方を知らないみのうけ山の狸に、化け方の見本をしめします。

ところが、何回やっても失敗ばかり。みんなに大笑いされてしまいます。

今度こそ名誉回復、とばかり、イヌに化けたごんじろう狸は、運悪く猟師に捕まってしまいます。この猟師の名はやはりごんじろうといって、みのうけ山の人々に狸退治を頼まれてやってきたのです。

さあ大変!ごんじろう狸はみのうけ山の狸にこのことを知らせようと気が気ではありません。

一方、みのうけ山の狸たちは、イヌに化けたごんじろう狸を見破りましたが、猟師もきっと狸が化けたものだと思い、怖がるどころか平気でまわりを取り囲みました。

これを見て猟師はびっくり。目がかすんで、狸たちがまるで石の仏さまのように見えてくるのです。

そのとき突然、「ごんじろう帰れ!!」の大合唱が…。猟師はとうとう狸退治も忘れて逃げ出すのでした。

(偕成社)

またよくばりすぎたねこ
さとうわきこ
放送日:8月17日・8月24日

よくばりなネコが帽子をかぶろうとしたら、おやおやネズミがあけた大きな穴がひとつ。そこでネコは名案を思いつき、その帽子をかぶって森の中へ…。

しばらく切り株に座っていると、鳥が来て帽子の穴の中へ卵をひとつ産みました。ネコは目玉焼きが食べられ、にんまり。味をしめたよくばりネコは、町へ行って帽子をたくさん買い込み、どれにも穴をあけて森の木にかけました。そして自動的に卵が運ばれる装置をつけ、家で待っていると、やがてころころと卵が大収穫。

目玉焼きに飽きたネコは、今度は鳥の丸焼きが食べたくなり、自動卵かえし器を発明し、とった卵を全部箱の中へ入れました。

しばらくして、中がざわざわ騒がしいので箱をあけてみると、これはたいへん、おばけの赤ちゃんがいっぱい出てきました。鳥の卵だと思っていたのは、森に住むおばけの卵だったのです。よくばりネコは「こんなはずじゃなかったのに…」とぼやきながら、おばけの赤ちゃんを育てるはめになってしまいました。

(PHP研究所)