乳がん治療中のウイッグが暑い!お手入れと頭皮の汗ムレ対策

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乳がん治療中のウイッグが暑い!お手入れと頭皮の汗ムレ対策

日本人の女性の11人に1人がなると言われる乳がん。元SKE48メンバーでタレントとして活動している矢方美紀さん(26)も、ことし4月に手術を受けました。そして抗がん剤治療が始まった直後から“自撮り”による映像日記を続けています。矢方さんが日々の暮らしのなかで感じているお悩みとは?

抗がん剤の副作用「外見の変化」に悩む

抗がん剤治療が始まったのは5月初旬。矢方さんの場合、治療の初期には強い倦怠感を感じて家で寝込んだ日もありました。また2クール目の頃から髪の毛の脱毛も始まりました。特に脱毛は、人前に立つタレントの仕事をしている矢方さんにとって、様々な悩みの原因になりました。
乳がんを経験した女性に、何を苦痛と感じたか?を聞いた調査があります。1位が髪の脱毛。2位が乳房の切除。これを見ると、抗がん剤の副作用による吐き気などの不快感にもまして、髪や乳房など、外見の変化に対して多くの人がストレスを感じていると分かります。

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出典:Nozawa K, et al. : Quantitative assessment of appearance changes and related distress in cancer patients.Psycho-Oncology,22(9):2140–2147, 2013より

乳がん患者のための「アピアランス・サポート」

医療技術の急速な進歩によって、早期に発見することができれば、「治せる病気」となってきた乳がん。患者の皆さんの生活を支えるために「アピアランス・サポート」(外見面の支援)の大切さが、最近は注目されています。

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乳がんの治療でも、乳房の切除や、髪・眉毛などの脱毛、肌のくすみ、爪のひび割れなど、個人差があるものの、外見についてのさまざまな悩みが出てきます。
記録的な猛暑となったこの夏、矢方さんが特に苦労したのがウイッグの暑さでした。汗でメイクが流れてしまわないか?髪型が崩れないか?そうしたことが気になって、仕事や買い物などで外出するのをストレスと感じるようになりました。

ウイッグが暑い!支援団体に相談

そこで矢方さんは「アピアランス・サポート」に取り組むNPOに相談することにしました。美容師とネイリストの2人が対応してくれました。

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ウイッグの暑さについてのアドバイスは、矢方さんの思いもよらないものでした。一つは、ウイッグの中に脇汗対策用のパットを貼るという方法。汗が流れ落ちたり、ウイッグの中が蒸れたりするのを抑えることができるそうです。
さらに強力な裏ワザが、冷却シートを直接頭部に貼るというもの。ちょっとお金がかかりますが、いざというとき絶大な威力を発揮してくれるといいます。

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また、ウイッグのお手入れ方法も教わりました。かゆみを防ぐには、ウイッグの内側にシャンプーが残らないように、しっかり洗い流すのが大切だそうです。

矢方さんは、教わった方法を早速仕事の現場で実践。「汗がダーダーと流れ落ちる心配が減って、困ったポイントが解消されました」と、その効果を感じることができたようです。

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ウイッグの暑さ対策

  • ウイッグの裏地に脇汗対策用のパットを貼る。一度に2~3枚貼り、効果がなくなったら取り替える。
  • 冷却シートを直接頭部に貼る。

ウイッグの洗い方

  • 裏地に付いた油分を除くために、裏表ひっくり返して押し洗い。
  • 裏地にシャンプー、トリートメントが残らないように3回ほどしっかり洗い流す。

この記事は以下の番組から作成しています。

#乳がんダイアリー 矢方美紀 

「アピアランスサポートのこと」

「アピアランスサポートのこと その2」より

放送:2018年7月12日(木)他 東海地方(愛知・三重・岐阜)

「#乳がんダイアリー 矢方美紀」は矢方さんがタレントとして活動する地元のNHK名古屋放送局が制作しました。ウェブサイトでは、番組の元になった、矢方さんが治療の日々をつづった“自撮り”映像日記も全編公開しています。番組や矢方さんへのメッセージも募集中。