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脳腫瘍 体の片側の運動まひやしびれ
脳腫瘍は、頭蓋骨の中にできるすべての腫瘍を指します。脳腫瘍の症状のひとつに「体の片側だけに起こるしびれや運動まひ」があります。
脳腫瘍の症状

- 体の片側のまひやしびれが起こる。
- 歩けない、ふらつく、言葉が出にくい、人の話すことが理解しにくい。
- 片眼が見づらい、物が二重に見える。
などの脳腫瘍のサインとなる症状が初期から現れます。
脳に異常がないか自分でチェックする方法

自分で簡単にチェックできる方法もあります。片脚立ちをして、ふらついたりしてきちんと立つことができなかったり(両方の脚で交互に行う)、箸やペンがしっかり持てなかったり使えなかったりする場合は、脳の病気を疑ってみてください。
脳腫瘍の症状サイン 初期から現れる症状とセルフチェックについて詳しく知りたい方はこちら
脳腫瘍の治療
脳腫瘍は、タイプによって治療法が異なります。
糖尿病 顔面や足の指などの感覚まひ
糖尿病は、血糖値を下げるホルモンであるインスリンがすい臓から出にくくなることや、肥満が原因でインスリンが効きにくくなることにより、血液中の糖が多い高血糖の状態が続き、知らぬ間に全身の血管が傷ついていく病気です。

その影響は顔面神経まひや末しょう神経の障害など全身に及びます。
糖尿病神経障害によるまひ

糖尿病の合併症である神経障害が進行すると、感覚を伝える末しょう神経が障害されることで、足の指や足の裏のしびれ、痛み、感覚まひなどが起こります。糖尿病神経障害があると足の感覚が鈍くなるため、靴ずれや、やけど、足のけがに気付きにくくなります。
糖尿病の治療
糖尿病治療の第一歩は、食事や運動など生活習慣の改善です。
糖尿病の最新治療 薬物療法や薬事・運動などの生活習慣改善についてはこちら
ALS(筋萎縮性側索硬化症) 手や足、舌やのどの筋肉が弱まる
ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、全身の筋肉がやせて、力がなくなっていく病気です。
根本的な原因は今のところ解明されておらず、発症すると進行を止めることはできません。

筋肉がやせていくので筋肉の病気と誤解されがちですが、ALSは脳と脊髄にある運動ニューロンが障害されることによって起こります。この運動ニューロンに異常が起こると、脳からの信号が筋肉に伝わらなくなるため、筋肉が動きにくくなり、やせ細って筋肉も衰えていきます。
初期症状が異なる2つのタイプ
初期症状には「手や足の筋肉が弱まるタイプ」と「舌やのどの筋肉が弱まるタイプ」の2つに分けられます。

手や足の筋肉が弱まるタイプでは、「箸が持ちにくい」「重いものが持てない」「手や足が上がらない」「手足の筋肉がやせる」「筋肉がピクピクする」「筋肉に痛みやツッパリ感がある」などの症状が現れます。

舌やのどの筋肉が弱まるタイプでは、「舌が思うように動かず言葉が話しにくくなる」「食べ物やつばが飲みにくく、むせやすい」などの症状が現れます。
ALSの治療
ALSはできるだけ早く見つけて適切な治療を行うことが重要です。手足や言葉、のどに違和感が生じたら、まずは神経内科(脳神経内科)を受診してください。
ALSの治療法や診断・検査法、予後を改善する方法についてはこちら
まひの症状に関連するその他の記事
脳卒中
「体の片側にしびれ」・「麻痺(まひ)」・「ろれつが回らない」などの症状がみられたら、脳卒中の可能性があります。その場合、迷わず救急車を呼んでください。
くも膜下出血
くも膜下出血を発症する数か月から数日前に、「物が二重に見える」「まぶたが下がる」「瞳孔が開く」といった目の異変の症状が現れます。気づいたらすぐに医療機関を受診しましょう。
ラクナ梗塞
ラクナ梗塞が多発して起こる血管性認知症は、「記憶障害」の他にも、歩行障害・転倒、頻尿・尿意切迫、まひなどの症状が現れます。