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東洋医学で“冷え”対策
セルフチェック!冷えのタイプ
“冷え”のタイプをセルフチェックしてみましょう。各問のABCから1つ選んでください。。ただし、問1は重要な質問なので、ポイント2倍としてカウントしてください。

(A)手も足も冷たい
(B)足は冷たいが 手は温かい
(C)足も手も温かい
※ポイント2倍

(A)あまりかかない
(B)上半身にかきやすい
(C)全身にかきやすく 冷えやすい

Q3.食事の量は?
(A)少なめ
(B)普通
(C)多め

Q4.冷えやすい場所は?
(A)手と足の先
(B)足先やふくらはぎ
(C)下腹部や二の腕

Q5.冷えたときの症状は?
(A)頭痛や不眠
(B)顔のほてり
(C)お腹の張りや腹痛
あなたの冷え症タイプは?

(A)が多い・・・四股末端型
(B)が多い・・・下半身型
(C)が多い・・・内臓型
(A)が多く体温が常に低い・・・全身型
※ポイントが同数の場合は、混合型の可能性があります
冷え症のタイプ
上記のセルフチェックであなたの冷えのタイプはどれに当てはまりましたか?
北里大学東洋医学総合研究所客員教授の伊藤剛さんは、長年の冷え症研究の成果から、冷え症のタイプは主に4つに分かれるといいます。

★下半身型
主に、腰から下の下半身が冷える。お尻やふくらはぎの筋肉のコリによる血行不良が原因。いわゆる「冷えのぼせ」の症状を起こすことも。加齢とともに起こりやすい。
★四肢末端型
食事の量が少ない、運動不足などの生活習慣によって交感神経が過剰に働き、手先足先の血管が収縮して起こる。10〜20代の女性に多い。
★内臓型
主に交感神経の働きが弱いことが原因で起こる。手足は温かいが、下腹部や二の腕に冷えを感じたりする。お腹を下したりする症状を伴う。
★全身型
ストレスや生活習慣の悪化によって、基礎代謝の低下が原因となって起こる。ただし、甲状腺の病気などが潜んでいる可能性もあるので、医療機関で検査が必要。
漢方薬による治療
漢方薬は、植物や鉱物、動物などの天然成分を加工した「生薬」を組み合わせたもので、さまざまな種類があります。
漢方薬で改善が期待できるケースのひとつに、疲れやすさや冷えなど、さまざまな症状がある場合があります。
※症状の裏には大きな病気が潜んでいる可能性もあります。ぜひ、かかりつけ医や漢方の専門医に相談し、診断を受けてから処方を受けることをお勧めします。
漢方の診断や診察方法、漢方薬の処方について詳しく知りたい方はこちら
冷えに効果がある漢方についてはこちら
自分でできる冷え・冷え症対策
冷えは、疲れやすさやめまい、頭痛、腰痛などの不調の原因にもなります。また、男性よりも女性のほうが5倍ほど多いとされています。
冷えを予防・改善するためには、きちんと湯につかることが大切です。38〜40℃くらいのぬるめの湯にゆっくりつかることで、自律神経のうち副交感神経が優位になり、手足などの抹消の血管が拡張することで全身の血流がよくなります。

また、浮力と水圧によって足腰などの筋肉の緊張が緩み、血流が良くなって抹消まで血液が行き渡るので、冷えやむくみの改善に効果があります。お湯につかる時間は、10分間くらいを目安にします。連続して湯につかっている必要はありません。何回かに分けて合計10分間、湯につかるとよいでしょう。入浴剤を使うのも、冷えの予防や改善には効果的です。
体の冷え対策、自分でできる予防法について詳しく知りたい方はこちら
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