【Q&A】高血圧で服薬中 副作用に対する対処法は?

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高血圧で通院中です。ARB(エー・アール・ビー)の服用だけでは血圧が十分に下がらないのでアムロジピンが追加され内服したところ、血圧は目標値に達したものの脈が速くなる副作用が出てしまい、アムロジピンを中止せざるを得ませんでした。何か良い対処法はありませんか?
(40代 男性)

専門家による回答

ARBとは、アンジオテンシン受容体拮抗(きっこう)薬で、血圧を上げるホルモンの働きを抑制します。高血圧治療によく使われる薬です。
アムロジピンは、カルシウム拮抗薬の1つで、末しょうの血管をひろげて血流を改善し、血圧を下げます。ARBとカルシウム拮抗薬の組み合わせは、よくみられます。
ご質問の40代男性のように、アムロジピンを追加して血圧が下がると、それを補おうと今度は心臓の働きが激しくなり、脈が速くなる「頻脈」が出ると訴える方がいます。
対処法は2つあり、1つ目は、減塩。減塩をするとARBの薬の効果がより発揮されるといわれています。より徹底した減塩、さらに少量の利尿薬を加えることで血圧が下がることがあります。2つ目は、カルシウム拮抗薬を脈が速くなる副作用の少ないタイプに変更することです。
医師に相談してください。

(2023年3月6日(月)〜9日(木)放送関連)

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