【Q&A】35歳の息子 対人関係が苦手で仕事も続かない

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息子は幼い頃から対人関係が苦手で喜怒哀楽も激しい子でした。中学2年でいじめにあい卒業まで不登校でした。そのころ受診した小児精神科では「境界性パーソナリティー障害」のグレーゾーンと言われました。就職してからも周囲になじめず上司の叱責にも耐えられず、いつもすぐ辞めてしまいます。息子の将来が不安です。(母親から)

専門家による回答

「境界性パーソナリティー障害」は対人関係や感情が不安定になりやすい病気でADHD(注意欠如・多動症)に似ています。この方がADHDである可能性も高いと思います。発達障害に詳しい医療機関を改めて受診し、正確な診断を受けてください。
発達障害の人がスムーズに就職するには、就労支援や障害者雇用などの公的制度を利用する方法があります。就労支援では仕事のトレーニングや就職のためのサポートが受けられます。障害者雇用では発達障害であることをオープンにして働くことで就業時間が短縮されたり仕事内容が配慮されたりします。発達障害の人を対象にした障害者雇用は最近増えつつあります。

(2022年11月10日(木)放送関連)