【Q&A】けい椎症を発症 長引く腕のしびれの原因と対処法は?

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2022年4月に、けい椎症を発症し、腕のしびれがなかなか改善できません。10代の頃から猫背で、けい椎の変形もひどいと医師に言われました。首のエクササイズを行っていますが、自己流で本当に効いているのか分かりません。

専門家による回答

けい椎症とは、けい椎と呼ばれる首の骨や、その間にある椎間板や靭帯などが変形して神経を圧迫することによって、痛みやしびれが起こる病気のことです。「腕のしびれが改善しない」という症状は、脊髄という太い神経が圧迫されている可能性もあります。一度けい椎をMRI検査で調べてみるとよいと思います。もし脊髄が圧迫されていれば、手術も含めて検討してください。

脊髄の圧迫がなければ、運動を行ってください。首が痛ければその痛い部分をエクササイズするべきだと思ってしまいがちですが、はじめから痛い部分を動かすと緊張が高まり逆効果になることもあります。首以外の部分から動かしていくことがおすすめです。
首以外の筋肉を動かしても、首の筋肉を含めて全身の血流が増加して、筋肉をゆっくりと解きほぐすことが出来ます。たとえば肩のストレッチなどでもよいのです。

【肩のストレッチ】
肩を上にあげる
後ろに回すように肩をおろす

  1. 息を吸いながら、肩を上にあげる
  2. 息を吐きながら、後ろに回すように肩をおろす

≪運動の監修≫
春山 祐樹(星総合病院 慢性疼痛センター 理学療法士)

(2022年6月9日(木)放送関連)