【Q&A】脊柱管狭さく症の鈍痛 効果的な運動は?

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脊柱管狭さく症で、腰に鈍痛があり、2年間通院中です。ストレッチと薬(アセトアミノフェン)を使用していますが、鈍痛が続いています。とにかく、痛みがゼロになる方法をお願いします。

専門家による回答

残念ながら、痛みをゼロにするということは非常に難しいと思います。その難しいことを、あえて目標にしないほうがよいと思います。なぜなら、「痛みがあるから何もできない」と考えて、長期間何もしないことで逆に痛みを長引かせてしまうからです。「痛くてもこんなことはできる」と考え方を切り替えて、痛みがあってもやりたいことをやるということを試してみてください。たとえば、「今日は好きな本を買いに、本屋さんまで歩いてみよう」など簡単なことでかまいません。

ストレッチをしているということですが、ストレッチに加えて、全身を使う有酸素運動をするとさらによい効果があります。脊柱管狭さく症の人の場合は、トレーニング器具を活用した室内での自転車こぎや、水中でのしゃがみこみ歩行などがおすすめです。
ただし、脊柱管狭さく症では、背中を反らすような運動をすると、背骨の中を通る神経が圧迫されて痛みが悪化してしまうことがあるので、注意が必要です。

【足踏み運動】
慢性痛でもできる全身運動を紹介します。
足踏み運動
  1. 椅子に浅く腰掛けて、太ももを交互にあげる
    肘は、反対側の太ももにつけるようにする
  2. 深呼吸しながらゆっくりと繰り返す
はじめは短い時間でも大丈夫。慣れてきたら5分、10分と長くしていってください。肘がつかない場合は、手首や手のひらが太ももにつくように行ってください。

≪運動の監修≫
春山 祐樹(星総合病院 慢性疼痛センター 理学療法士)

(2022年6月9日(木)放送関連)