【Q&A】腰痛や神経痛 痛み止めが効かないときの治療法は?

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腰痛からはじまった痛みが2年以上続いています。痛み止めを処方されていますが、いろいろなところが、あちらもこちらも痛くて、自分の足を切り落としたいと感じるときがあります。整形で今のままのリハビリだけで改善するのでしょうか?
神経痛もあり、もっと踏み込んだ治療法はないのでしょうか?

専門家による回答

2年以上たっても激しい痛みが続いている場合、痛みを抑制する神経回路の働きが弱っている可能性があります。痛みが続くと、本来は、痛みを抑制する神経回路が働いて痛みを和らげてくれますが、痛みが長く続いているうちに、この神経回路が変化して、痛みを抑える回路がうまく働かなくなることがあります。「腰痛だけでなく他の部位にまで痛みが広がった」のも、神経が過敏になり、少しの痛みを「強い痛み」と脳で感じてしまっているからかもしれません。

踏み込んだ治療としては、痛みが伝達することを抑える神経ブロックという注射があります。しかし、効果は一時的なものなので、痛みを抑える神経の働きを元気にするためには、やはり運動がおすすめです。できる運動を習慣づけて行い、その補助として神経痛の薬を使ってみてください。運動は、自分に合った軽いものから始めて、慣れてきたら少しずつ負荷を増やしていきましょう。

(2022年6月9日(木)放送関連)