【Q&A】正常圧水頭症と診断 歩行障害と物忘れがあり、手術が必要?

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81歳父について
父81歳 4、5年前から歩行障害と物忘れがありますが、手術を嫌がっています。このまま過ごさせて良いのか迷いがあり、どうしたらよいか?

専門家による回答

正常圧水頭症と診断されて、主治医の先生から手術を勧められているが、躊躇されているという状況だと仮定して回答いたします。特発性正常圧水頭症と診断され、この疾患による症状が明確にあるのであれば、なるべく早い段階で手術をした方が良いと思います。シャント術の時期が遅くなると、シャント術後の改善の度合いが悪くなると考えられていますから。放送でお話ししたL-Pシャント術は頭には傷がつきませんが、シャントチューブの不具合はV-Pシャント術より多いと考えられています。最近、我が国で行われた研究では、87人のL-Pシャント術を受けた患者さんのうち6人(約7%)にシャントチューブの入れ替えが必要でした。シャント術を受けた後1年間の割合です。繰り返し何度も入れ直す人は稀だとは思いますが、L-Pシャント術をご希望される場合は、L-Pシャント術をよく行っている施設でお受けになる方がいいかもしれません。

(2016年4月21日(木)放送関連)

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