【Q&A】ひざに激痛 靭帯損傷の後遺症・再発について

更新日

5年前、運動会で走り出したとたん、ひざが激痛に襲われました。腫れて痛みも出たので、整形外科で水を抜いてヒアルロン酸注射の治療を受けました。高校生の頃に、スキーでひざをひねり、しばらく歩けなかったのを放置していたことがあるのですが、そのせいでしょうか?古傷が再発することはありますか?(49歳 女性)

専門家による回答

ご推測の通り、スキーでひねった時の古傷が原因の場合があります。

スキーでひざをひねってしまったときに起こることが多いのは、「前十字靭(じん)帯損傷」や「内側側副靭帯損傷」などの靭帯損傷です。

ひざの内側にある「側副靱帯」を損傷した場合は、たとえ放置していたとしても、関節の外側なので血流が豊富なため自然に治ります。一方、「前十字靭帯」は関節の中にあるため、血流が乏しいのです。そのため、損傷した場合、自然治癒しにくく、後遺症として残る可能性が高くなります。

したがって、ご質問者は、「前十字靭帯損傷」が残っている可能性があるということになります。まずは「MRI検査」を受けて、ひざの状態を詳しく確認して診断を受けてください。そして、その病気に適した治療を受けることが大切です。

(2021年5月3日(月)~6日(木)放送関連)