【Q&A】爪乾せんの完治について

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尋常性爪乾せんで治療中です。手指と足指です。塗り薬と紫外線の治療をしています。2年ほど通院していますが、完治はしないものですか。
また他の部位(肌など)にも乾せんが移行することがありますか。(77歳 男性)

専門家による回答

確かに、爪乾せんはなかなか改善しにくい部位で、外用薬や光線療法での効果は緩やかです。一方、生物学的製剤の治療では改善を認めやすいですが、このような積極的な全身治療を爪だけの症状に行うかどうかは、非常に悩ましいものです。

しかし、患者さんの病状(特に関節炎が疑われる場合)や生活状況などに応じて内服治療を含めた更なる治療を行うこともありますので、現在の治療状況やこれからの見通しなどを主治医の先生にお伺いしてみても良いかもしれません。また今後、他の部位に乾せんが出てくる可能性は否定はできないので、異常を感じたら主治医の先生にご相談ください。

(2020年12月3日(木)放送関連)