【Q&A】食後血糖値だけ高い 糖尿病の治療の必要性と将来の発症リスク

更新日

食後の血糖値が、多くの場合140mg/dL未満ですが、200以上になることが時々あります。空腹時血糖値は96、HbA1cは5.0%とどちらも正常です。こうした場合、糖尿病の治療(食事療法、運動療法、薬物療法)は必要ですか。神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症などの合併症も覚悟しなければならないのでしょうか。(42歳 男性)

専門家による回答

ご質問者は、食後の血糖値が多くの場合140mg/dL未満でときどき200以上になるということですが、空腹時血糖値が110未満、HbA1cも6.5%未満ですので、現在は糖尿病の状態ではないと考えられます。

ただし、年齢がまだ42歳と若いことを考慮すると、食後血糖値がときどき200以上になるということから、将来糖尿病が発症するリスクがあると思われます。今から食事や運動といった生活習慣を改善し、糖尿病の発症を未然に防ぐことが重要であると考えられます。また、清涼飲料水など食後に血糖値が上がりやすいものは、できるだけ控えたほうが良いと思われます。
ただし、現在の状態では薬物療法は必要ありませんし、神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症といった合併症の心配はないと思われます。

(2019年8月26日(月)〜29日(木)放送関連)

関連する病気の記事一覧