【Q&A】肺がんの検診「CT検査」と「喀痰検査」について

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CT検査による検診を受けると、肺のどの場所にできたがんでも全て見つけることが出来るのでしょうか。
それとも、CT検査を行っても、やはり「喀痰(かくたん)検査」も併用して行うことが必要なのでしょうか。(61歳 女性)

専門家による回答

胸部CT検査は、胸部X線写真と異なり、肺のどの場所にできたがんでも、ほとんど全て見つけることができます。ただし、胸部CT検査では、肺がんを疑う所見を見つけることはできても、それだけで肺がんと確定することはできません。確定するためには、喀痰検査や気管支鏡検査によってがん細胞を検出する必要があります。

CT検査と喀痰検査を併用することで、肺がんの発見率を高めることができます。しかし、肺がん(あるいは肺がんの疑い)が見つかるのは、圧倒的にCT検査によってです。CT検査に異常がなく喀痰検査だけで肺がん(あるいは肺がん疑い)が見つかる例は、非常に稀です。

(2019年4月1日(月)、2日(火)放送放送関連)

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