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30年来の高血圧で降圧剤を服用しています。血圧は朝晩2回測定し、朝は上が120台・下が70台、就寝前は上が110台・下が60台です。数年前、慢性腎臓病(中程度)と診断され、さらに血圧には注意しています。
しかし月1、2回、就寝前の血圧が上が90台・下が50台になることがあり、あまり低いとかえって腎臓に負担がかかるのではないかと心配です。慢性腎臓病における適正な血圧をお教えください。(77歳男性)
専門家による回答
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慢性腎臓病の方の診察室での血圧の目標は、たんぱく尿がない場合140/90mmHg未満、たんぱく尿がある場合130/80未満です。家庭血圧が朝120/70、夜110/60台というのは良好なコントロールと言えます。たまに血圧がさらに下がることを気にする必要はありません。あくまでも1か月など一定期間の平均値を基本的指標として治療します。
医師はたんぱく尿の有無と量、腎機能の指標(血清クレアチニンやeGFRなど)を見ながら投薬を調整していますので、説明を受けながら納得して治療を継続して下さい。
(2018年12月3日(月)〜6日(木)放送関連)