【Q&A】低血圧の対策、改善する方法は?

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高血圧とは逆の低血圧について質問します。収縮期血圧が80に満たず、上下の差が20程度しかない日が続きます。食後に立ちくらみなどの症状があり疲れやすいです。高血圧の治療法と逆のことをすれば改善するのかとも思いますが、いかがでしょう?(65歳女性)

専門家による回答

日常生活に影響を与えるほどの症状がない場合は、低血圧は治療しません。血圧が低い方が脳卒中や心臓病を予防できるからです。
しかし、食後の立ちくらみなどで生活に影響がある場合は、生活指導や食事指導を行います。食後は血液が内臓にたまり、心臓に戻ってくる量が減るので血圧が低下しやすくなります(食後性低血圧と言います)。コーヒーやカフェインの入った飲料を飲むと改善する場合があります。立ちくらみなども起きやすいようでしたら、運動(ウオーキング+階段昇降などの筋トレ)を行って足の筋力をつけることで心臓へ血液が戻りやすくなり、血圧低下を防ぐ効果が期待できます。足に硬いストッキング(弾性ストッキング)を装着することも同様の効果が期待できます。
食塩を意識してとることや血圧を上昇させる薬をのむことは、有害であることも多いので、よほど症状が強くないかぎりおすすめしません。

(2018年12月3日(月)〜6日(木)放送関連)

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