【Q&A】偽痛風で入院 再発や痛風との関係性について

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30年ほど前、尿酸値が10mg/dLありましたが、痛風発作を起こさずにすみました。ところが10年前に膝に水が溜まり激痛を経験しました。検査したところピロリン酸カルシウムの値が30ほどあり、偽痛風とのことで入院し、洗浄をしたり、抗生剤の点滴や服薬で治りました。
ところがまた5年前に偽痛風を再発。痛風と偽痛風は関係あるのでしょうか。(69歳 女性)

専門家による回答

痛風と偽痛風は尿酸・ピロリン酸カルシウムの違いがありますが、両方とも結晶が剥がれる病気で症状も似ています。また、少ないですが2つの疾患が合併することもあります。痛風と異なるのはピロリン酸カルシウム結晶を溶かす手段がないことです。関節炎が生じたら早めに医療機関を受診し、速やかに関節炎をなくすようにしましょう。また、この結晶が沈着している関節では変形性関節症が起きやすいこともありますので、その程度に応じたリハビリテーションを行ってみるのもよいでしょう。

(2016年5月23日(月)、24日(火)放送関連)