【Q&A】脂質異常がなくても動脈硬化は進む?

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脂質異常がなくても動脈硬化は進む?

高血圧をかかりつけ医にみてもらいながら、大学病院で脳腫瘍の治療と脳動脈瘤(りゅう)の定期検査を受けています。最近、脳腫瘍の治療でMRA検査を受けたところ「動脈硬化が進んでいます。プラークもあります」と言われました。
私は50歳ぐらいから毎年血液検査を受け、悪玉のLDLコレステロールは65~100mg/dL、善玉のHDLコレステロールは65~80、中性脂肪は40~70です。また、降圧薬をのんでおり血圧は140/85mmHg前後です。喫煙はしていません。こうした状態でも動脈硬化になりプラークができるのでしょうか。医師は「動脈硬化は高血圧が原因だと思います」と言っています。
その後、ほかの病院で頸(けい)動脈エコー検査を受けたところ、右が2.1mm、左が1.5mmという結果でした。血管の硬さを調べるCAVI検査も受けましたが、こちらは異常がありませんでした。 脳卒中や心筋梗塞の危険が大きいと思ったほうがよいでしょうか?(74歳 男性)

専門家による回答

脂質異常症がなくても動脈硬化は起こります。脂質異常症以外の危険因子には、高血圧、糖尿病(糖尿病の予備群も含む)、喫煙、運動不足、内臓脂肪の蓄積などがあります。これらは改善できますが、加齢、男性であることは避けられない危険因子です。
これらのうち、この方の動脈硬化の進行に最も影響している可能性があるのは、やはり高血圧と加齢です。特に脳動脈瘤がある場合には、血圧を十分にコントロールする必要があります。薬を使っていないときの血圧がどれくらいかにも注意してください。また、最近は血圧の目標値をこれまでより厳しくすることも検討されています。
MRAで動脈硬化が進んでいて、プラークもあり、頸動脈のプラーク(内膜と中膜の複合体を測定します)も1.5~2.1mmと分厚くなっていますので、脳卒中や心筋梗塞の危険度は、動脈硬化のない方に比べて高いと言わざるをえません。やはり、冠動脈、下肢動脈も含めて、動脈硬化の評価を行っておいたほうがよいと思います。かかりつけ医の専門がどの分野かにもよりますが、循環器内科医に一度診てもらったほうがよいでしょう。

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