【Q&A】大腸内視鏡検査 事前に心がけることは?

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便が細くなる、便秘、腹痛、血便などの症状があり、大腸内視鏡検査を受けました。
検査当日に2Lの下剤をのんでから検査を受けましたが、担当医から「大腸の中に便が残っており、観察ができない部分が少しある」と言われました。
大腸内視鏡検査で大腸全体をよく観察できるようにするために、検査を受ける前に心がけた方がよいことはありますか?(42歳 男性)

専門家による回答

検査前の食事を指示通りにして、腸管洗浄液を予定どおり内服しても便が残る場合は大きく2通りあります。一つは便秘の方で、ご高齢の方や糖尿病の方によくみられます。毎日は排便がない方で、日頃より下剤を内服しているような方は2~3日前からしっかり緩下剤を内服した上で、腸管洗浄液を内服するときれいに洗浄できます。
もう一つは憩室〔けいしつ・腸のポケット〕が多発している方です。腸管洗浄液でいったん便が流されても、遅れて憩室内の便が出てきてしまうため、きれいにならないのです。洗浄液を2段階に分けて内服するなど、のみ方に工夫が必要です。便秘の方はその旨を、また一度検査で便が残っていると指摘された方は、前回は便が残っていたと申し出てくだされば、下剤の調整を行います。

(2018年1月22日(月)放送関連)