【Q&A】白内障と老眼の違いは?具体的な症状について

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左眼の矯正視力が1.2から0.8まで低下し、近くの物が二重に見えるという症状があり、眼科を受診しました。眼科では「白内障とは言えないほどのほんのわずかな水晶体の核硬化がある」と診断されました。このような場合、白内障を考える必要がありますか?
また、老眼でも水晶体の核硬化が見られますか?白内障の水晶体の核硬化と老眼の水晶体の核硬化の違いは何でしょうか?(35歳 男性)

専門家による回答

核白内障というタイプの白内障で、片目で物がだぶって見える(単眼複視)と視力低下といった症状がでることがあります。もともと近視の方ですと、よりそのような症状が出やすいようです。年齢はお若いですが、白内障を考えられた方がよいと思います。
白内障による水晶体の核硬化と、老眼による水晶体の核硬化は、両方とも老化現象のひとつですので、共通したメカニズムで生じるものと考えられます。水晶体の混濁が見られ、矯正視力の低下や屈折値の変化が見られる場合は白内障、調節力の低下以外の視機能障害がない場合は老眼と考えることが出来ます。

(2017年10月9日(月)放送関連)

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