【Q&A】痛風・尿酸値が気になり筋トレをジョギングに変更 プロテインはどうすればよい?

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趣味が筋トレで、最近健康診断で尿酸値が9.0と出てしまい、アロプリノールをのみ始めました。水は毎日2Lのんでおります。
日頃より糖質制限でたんぱく質が多いものばかり食べてしまっているのですが、筋トレをジョギングに変更して糖質制限を続ける場合、どんなことに注意していけばよろしいでしょうか?そもそも糖質制限は尿酸値的にはまずいでしょうか?
プロテインは大豆たんぱく質をのんでいるのですが、控えたほうがよいのでしょうか?(50歳 女性)

専門家による回答

痛風・高尿酸血症の運動としては、筋トレのような無酸素運動より、ジョギングなどの有酸素運動が推奨されていますので、ジョギングへの変更は良いと思います。また糖質制限食の体重抑制効果については、「優れている」とするものから「有効ではない」とするものまであり、まだ一定の見解が得られていません。
糖質制限食では必然的に脂肪やたんぱく質摂取が増えてしまうので、血清脂質や血清尿酸値に悪影響を及ぼすリスクがあるともされています。日本糖尿病学会では、体重の適正化を図るためには総エネルギー摂取量の制限を最優先とし、糖質の摂取比率は50~60%(150 g/日以上)が妥当であるとしています。
プリン体摂取量の目安は1日400mg以内にするほうがよいといわれています。ご質問にある大豆および大豆から作るプロテイン(たんぱく質)はプリン体を含有しています。例えば大豆食品の代表である納豆のプリン体は、100gにつき114mgとされており、納豆小1パック(40g)を食べるとプリン体を約46mg摂取することになります。納豆100gにはたんぱく質が16.5g含まれているので、プリン体制限の点からも、大豆および大豆タンパク質の取り過ぎには注意が必要です。

(2017年6月19日(月)、20日(火)放送関連)