【Q&A】すいのう胞と診断 腫瘍性または慢性すい炎?

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7年前から毎年、超音波検査で単発性すいのう胞と診断されています。以前は6mmで現在は10mmです。しかし自覚症状はなく「定期的に検査して様子を見ましょう」と言われ、病気だとは理解していませんでした。
番組では、慢性すい炎の治療法にすいのう胞の除去があるということでしたが、除去は必ず必要なのですか? (72歳 男性)

専門家による回答

10mmほどの小さな単発性ののう胞で、7年間で6mmから10mmに変化しているのであれば、すぐに治療の必要はないと考えます。慢性すい炎のすいのう胞というよりは、細いすい管の腫瘍性のう胞(IPMN)の疑いから定期的な検査をすすめられているのではないかと想像します。主治医の先生に、炎症性のう胞なのかIPMNなどの腫瘍性のう胞なのか、のう胞の種類や性質についてよく説明を受けることが大切です。
IPMNによる腫瘍性のう胞の場合、多くは良性ですが、のう胞の大きさ、形、のう胞の中のコブのでき方、主すい管の太さの程度など、いくつかの要素について経過をみていきます。

(2017年6月13日(火)放送関連)

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