【Q&A】骨粗しょう症の薬 やめてもよい?中止の判断と中断リスクについて

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3年前に骨粗しょう症になる手前と診断されて、半年に一度、デノスマブを使用しています。今は骨密度もかなり上がってきましたが、次回からやめてしまっても大丈夫なのでしょうか?
また、続けるとしたら、一生続けなくてはいけない治療なのでしょうか?教えていただけたら幸いです。(67歳 女性)

専門家による回答

骨粗しょう症では骨折を起こしやすいことから、骨折を予防することが治療の目的です。お一人お一人で骨折リスクは異なります。過去に骨折を起こした方、両親に大腿骨[だいたいこつ]近位部骨折を起こしたことがある方、骨密度が低い方などが骨折リスク:危険因子を持つ方です。
なかでも骨密度は薬剤によって改善することができますので、一定の骨密度以上に達した方で骨折を起こす危険性が低減できた場合には、薬剤を中止することもできると思います。もちろんほかの骨折危険因子の評価を併せておこなうことが必要です。
一方、自己判断で骨粗しょう症の薬剤を中断すると、薬剤の骨折予防効果を期待できません。一定の骨折予防効果を示すことはできず、むしろその後、続いて骨折をきたすことにもつながります。

(2017年3月6日(月)、9日(木)放送関連)

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