【Q&A】検査部位によって変わる骨密度と骨粗しょう症の薬の効果

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毎回、骨粗しょう症の検査を腕の骨で行っていましたが、今回、背骨で検査したところ、骨密度が50%台と言われ、即、ラロキシフェンという骨粗しょう症治療薬をのみ始めました。
検査の部位で数値が大幅に違うのはなぜか
ラロキシフェンをのむ事により骨密度は増えるのか

ご返答をよろしくお願いいたします。(52歳 女性)

専門家による回答

骨密度は背骨の骨、手の骨、股関節部の骨で測定します。骨は骨皮質(骨の外側にある密な骨で海綿骨に比して骨密度は高い)と海綿骨(骨の内部にあり、骨梁[こつりょう]と呼ばれる細い骨が互いに入り組んでいる構造をしています)からできていますが、骨によって、皮質骨と海綿骨の割合が異なります。
このように骨の構造が異なること、加えて骨の大きさが異なることなどにより、骨の部位別に骨密度が異なります。骨密度を評価する際には、どの骨の骨密度の測定かを知っておく必要があります。
ラロキシフェンによって骨密度が増えることが報告されています。ビスホスホネート、デノスマブやテリパラチドでの骨密度増加に比して大きいものではありません。

(2017年3月6日(月)、9日(木)放送関連)

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