【Q&A】肺がボコボコするような不快感 軽症の肺MAC症の治療について

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1年余り前に、かっ血して検査の結果肺MAC症と診断されましたが、半年ごとの経過観察のみで、投薬治療は受けていません。医師からは「軽いので」と言われていますが、胸のあたりがボコボコするような不快感があります。
症状の軽いうちに治療を始めたほうが治る可能性が高いということはないのでしょうか?また、MAC症に有効な治療薬がまだないと聞きますが、近い将来新薬が開発されることは期待できないのでしょうか?(52歳 女性)

専門家による回答

確かに他の疾患では、早期発見・早期診断がよく言われます。
しかし、MAC症に関しては、早期治療した方がよいかは、医学的には分かっていないのです。軽症のうちから治療しても、排菌が止まらないまま悪化する患者さんもいる一方で、中等症から治療しても十分治る患者さんもいるのです。
まだまだ治療薬の効力が十分とはいえないので、個人の免疫の違いが治療効果に大きく影響するのかも知れません。おそらくボコボコする不快感は、MACの病状とは無関係と思いますので、なるべく気にしないようにすることです。
MAC菌の新薬についてですが、残念ながらこの1-2年間という短いスパンでは出てこないと思います。しかし、4-5年先であれば十分可能性がありそうなので、それを待つ間、肺病変が悪化しないよう体調を保って下さい。

(2017年2月14日(火)放送関連)

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