【Q&A】ホルモン療法の継続と遠隔転移の検査について

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私は乳がんの手術をして5年たちました。ホルモン療法の薬も終わる予定です。先生はのみたければ薬をもっと出してもいいが、骨粗しょう症のリスクも高いし,血管にも悪影響があると言われ、5年で終了する予定です。
でも少しでもがん再発に抑止効果があるなら、のんだほうがいいのか、悩みます。また今後は年に一度、マンモグラフィとエコーの検査をすると言われましたが、それでは、遠隔転移が分かりませんよね。血液検査も特にする予定はないですから、腫瘍マーカーも特に調べません。
どうやって転移を調べるのでしょう。不安です。5年経つと、検査の標準は、こんなものでしょうか?(58歳 女性)

専門家による回答

ホルモン療法を5年以上受けるかどうかは、手術を受けた時の乳がんの進み具合で考えます。
リンパ節転移があったり、がんが5cm以上であったりすると10年投与を検討します。2cm以下でリンパ節転移がなかった場合は5年で終了することが多いでしょう。
遠隔転移を調べる検査を受ける目的は遠隔転移の早期発見ですが、早く遠隔転移を見つけても「生存率」は変わらないという過去の世界のデータから検査は勧められていません。

(2016年11月10日(木)放送関連)