【Q&A】更年期障害で治療中 物忘れなどの症状があり認知症?

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現在、心療内科(3か月程経過)と、婦人科(1か月程経過)に通院。
燃えつき症候群のように、急な落ち込みで仕事に行けなくなり、療養中です。
更年期障害の症状(急にくるのぼせ、滝のような汗をかく)もあり、婦人科にてホルモン療法も併用しています。いつやる気が戻るのかと焦燥感にかられていますが、ふと、若年性認知症かもと考えます。
適切な単語が出てこない、芸能人など人の名前が出てこない、何かを忘れ二度手間をする、置忘れをする(思い出し、取りに戻りますが)などがあります。以前にくらべ、会話も小気味よくできない、色々迷うことが多くなり決断できないなど、たくさんあります。やはり、専門医にいくべきでしょうか?
近くに専門医は少なく、ものすごく混んでいて、予約が困難ではとも思います。
いつまでこの状態が続くのか、社会復帰ができるのか不安です。(52歳 女性)

専門家による回答

ご心配のことは良く理解できますが、基本的にはいま受診されている心療内科の先生にきちんと相談されることが良いと思います。その上で、頂いた情報だけでの判断ですが、

1. 症状は基本的にはいわゆる「うつ病」でみられる症状と考えられます。気分の落ち込み、決断力の低下、汗などの自律神経症状、そしていわゆる「ど忘れ」は「仮性認知症」(うつの時に見られるもの忘れ)などですから。なので、まずは「燃えつき症候群」の治療をきちんと受けてください。
2. 心療内科の先生も認知症を疑うようなら、一度は専門の先生を受診されてください。
3. 認知症を専門とする外来は、「日本老年精神医学会」や「日本認知症学会」のホームページにも紹介されていますが、都道府県には「認知症疾患医療センター」が整備されています。また、各市町村にはかならず「地域包括支援センター」がありますので、そちらで専門外来などを紹介してもらうことも可能と思います。

(2016年12月8日(木)放送関連)

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