【Q&A】ドネペジルの副作用で足がつる?アルツハイマー病の治療

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2、3年前から眼鏡の置き場所を忘れたり、物事を覚えるのが苦手になって来たりしたので、今年の春に脳神経外科を受診したところ、海馬の萎縮が見られ、軽いアルツハイマー病と診断されました。ドネペジル5mgを毎日のんでいますが、朝起きがけにふくらはぎがひどくつります。つらなくする薬もあると言われましたが、その薬はのんでいません。ためしに4、5日薬を止めたところ、全く足はつりませんでした。薬が合わないのでしょうか?それともつり止めの薬をのみながらでも、ドネペジルをのんだ方が良いでしょうか?半年後の11月にもMRIを撮りましたがほとんど変わりなく、正常と認知症の境目と言われました。薬をのまなければ、ほかに努力をしても認知症になってしまうのでしょうか?(72歳 女性)

専門家による回答

「足がつる」というのは、ドネペジルの添付文書上は、明確な副作用としては記載されていませんが、「こむら返り」として報告されている例があり、稀な副作用が出た可能性があります。
ドネペジルを処方され、「正常と認知症の境目」と言われたとのことですので、「アルツハイマー病による軽度認知障害」という診断を受けているものと推察されます。専門医によって診断が確認され認知機能低下が進行していくようであれば、症状を改善し進行を遅らせるために、ドネペジル以外のアルツハイマー病薬の使用、生活面の指導を含めて専門医に相談することをお勧めします。

(2016年12月7日(水)放送関連)

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