はしかの症状

はしかは麻疹ウイルスによる感染症です。初めは発熱とともに、せきや鼻水、目の充血、下痢などの粘膜の炎症(カタル症状)が現れ、頬の内側にはしかに特徴的な白い斑点ができます。その後、発疹が現れ全身に広がります。感染力が強いため、免疫の無い人が麻疹ウイルスに感染するとほぼ確実に発症します。また肺炎や中耳炎などの合併症が起こりやすく、1000人に1人ほどが脳炎を発症し、重度の後遺症が残ることもあります。有効な治療薬がないため、ワクチンを接種して予防することが重要で、1歳以上で2回の接種が推奨されています。