【患者体験談】放射線か手術か?悩んだ末の決断は?

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前立腺がん 泌尿器

前立腺がんといわれたとき -私のチョイス-

血液検査で早期発見

マラソン歴12年になるAさん(64歳・男性)。
健康には自信があったAさんですが、5年半前、先輩に勧められて初めて前立腺がんの検査(PSA検査)を受けました。すると検査結果は4.1。4以上だと、前立腺がんのリスクありとされます。そのため精密検査を受けましたが、幸いがんは見つかりませんでした。

しかしその後も3か月おきにPSA検査を受けたところ、その度に値が上昇していきました。そして4年後。ついに、前立腺がんが見つかりました。

手術か?放射線か?

このとき、前立腺がんの悪性度を示すグリーソンスコアは10段階の7。医師からは、治療をすすめられました。それほど悪性ではないが、放置するわけにはいかないというのです。

Aさんがまず考えたのが、放射線治療でした。しかし、迷いがありました。
「放射線治療をした後に、万が一、がんが再発した場合、手術はできないという説明を受けました。そのため、どういう治療をすればいいか考えてしまい、焦りがありました。」

一方で、手術をチョイスした場合、後遺症として、尿失禁や勃起障害が起こるリスクがあります。
「失うものがあるということが悩ましかったです。これまで続けてきたマラソンもできなくなるのかと、自分の行動を制約されてしまうことに対しての不安感が強かったんです。」

どの治療を選ぶべきかAさんはひと月ほど悩みました。その姿を見て、決断へ導いてくれたのは妻でした。
「『がんが転移して死んでしまったら、どうもならないよ』と妻に言われ、そこで改めて背中を押されて全摘出の手術を決断しました。」

「ロボット支援手術」とは

Aさんがチョイスした前立腺摘出手術は、「ロボット支援手術」でした。ロボットを使って行う腹腔鏡手術です。

ロボットアームが医師の手の代わりになります。操作するのは患者から少し離れた場所にいる医師です。医師は腹腔鏡カメラが捉えた3D映像を見ながら、手元のレバーでロボットを遠隔操作します。ロボットアームを使うことで、より精密な動きができるようになり患者へのダメージも減らせるのです。

この方法で前立腺を摘出したAさん。神経のほとんどを温存することにも成功し、後遺症を最小限に抑えることができました。 
「最終的に全摘出してよかった。安心することができました」

この記事は以下の番組から作成しています

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