【動画でわかる認知症】認知症のケア「ユマニチュード」とは?認知症の人が安心できる接し方のポイント

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動画でわかる認知症 セルフケア・対処

※この映像はNHK認知症キャンペーンの一環として2015年から2016年に放送された番組です。

マスター:認知症について皆さんの悩みや疑問にお答えする認知症カフェ『どーも』にようこそ。

グッチ:マスター。友達のお父さんが認知症でね、一生懸命介護はしてるんだけど、想いがなかなか伝わらないんだって。

マスター:このカフェの常連さんからちょっと聞いたんですけど、フランス生まれの「ユマニチュード」という認知症ケアの方法があるんですって。

グッチ:ユマニチュード!?

認知症の症状が進んだこの男性。長年一緒に暮らしてきた家族とも意思の疎通が難しくなっていました。

「攻撃的に話をするようになったんですよね。精神的にも辛いし身体的にもちょっと私もまいってしまって」

ところが、ユマニチュード考案したフランス人のイヴジネストさんが接すると、男性に大きな変化が見られました。ユマニチュードは「見つめる」「話しかける」「優しく触れる」がケアの基本です。

「健康になりたいですか、病気治したいですか」
「イエス」

男性は安心した表情で言葉を交わし、最後はピースサイン。本来の明るさを取り戻したのです。

ユマニチュード

グッチ:穏やかになりましたね。

マスター:でしょ。ちょうど良かったですよ。今ね、ユマニチュードを学んで日本に広めようとしている、医師の本田さんと看護師の林さんに来ていただきました。

本田、林:こんにちは。

グッチ:こんにちは。

マスター:よろしくお願いします。このユマニチュード、私たちもできるんですってよ。

グッチ:そうですか。

マスター:せっかくですから、ちょっと習いましょうか。

グッチ:そうですね。

本田:認知症の人というのは、情報の入り口がとても狭くなっているんですね。その狭い情報の入り口に自分の届けたいものをきちんと届けるということが一つです。二つ目はびっくりさせないということです。まずはまっすぐ前に来ていただけますか。筒を目に当ててください。どうでしょう、林さん見えますか?

グッチ:ああ、全く見えません。なんか視野がすごく狭くなってますね。

ユマニチュード

本田:これが認知の機能が落ちている方の見えてるものなんです。

認知症の人に話しかける時は、正面から目の高さを合わせることが大切です。狭くなった視野に自分が入っているか、気をつけて話しかけてみましょう。

マスター:もう一つが、びっくりさせないこと。

本田:そうですね。

林:「裕三さん!」

グッチ:ああ、びっくりした!本当にびっくりしますよ。

本田:このびっくりというのは、実は認知症のケアをしてる方にとっては大問題で、びっくりすることで例えばその方が怒り出してしまったりとか、どこかに行ってしまおうとなさったりとか、というような症状の引き金になってしまうことがあるんですね。

認知症の人を驚かせないためには、少し遠くへ回り込み、正面からゆっくりと近づきます。そして大きな動作で自分の存在を知らせましょう。

ユマニチュード

グッチ:これはいいですね。少しずつ来ると。

本田:そうなんです。

相手に触れる方法にもコツがあります。手を掴み引っ張るように体を起こすと、認知症の人は無理やり連れて行かれるように感じることがあります。手と腕を下から支え、両手で抱え込むように体を起こしてみましょう。

ユマニチュード

本田:触ってる面積がとても大きいわけです。面積が広いということは「あなたを大事にしているよ」とメッセージを相手に与えていることにもなって、ご本人が穏やかに動くことができるということですね。

グッチ:安心できるんですよ。この持ち方。

マスター:これを覚えると、いろんな形で優しくなれますかね。

本田:そうですね。優しい気持ちを「優しい」と感じてもらえるように届けることができると思います。

グッチ:勉強になりました。早速、僕の友達に教えてあげます。