詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2019年2月号に詳しく掲載されています。

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切れ痔(じ)は、便秘などで硬くなった便が肛門を通過するときに、肛門の皮膚が切れたり裂けたりして起こります。切れ痔になると、排便時に強い痛みが生じます。出血も見られますが、トイレットペーパーに少し付着する程度です。また、切れ痔が慢性化すると、排便後もジーンとした鈍痛が続いたり、肛門が狭くなって便が細くなったりすることもあります。
切れ痔の最大の原因は便秘です。男性より女性の方が便秘になりやすいことから、切れ痔は女性に多く見られます。また、男女ともに20~50代の比較的若い世代に起こりやすいとされています。
多くの場合、切れ痔はセルフケアで改善することができます。まず第一に原因となる便秘を解消することが大切です。食事や運動など生活習慣を改善して便通を整えるように心がけましょう。便が硬くて市販の下剤を使う場合は、便を軟らかくする作用がある非刺激性の下剤(酸化マグネシウムなど)がおすすめです。
また、入浴やお尻だけお湯につける座浴で傷口を清潔に保つことも、切れ痔の改善に有効です。痛みなどがある場合には、市販の座薬や軟こうを使って症状を緩和するのもいいでしょう。
こうしたセルフケアを行っても、切れ痔を繰り返していて肛門が狭くなってしまった場合や、排便時の痛みが強くてトイレに行くのが怖くなってしまっている場合、生活改善を行っても十分な効果が得られない場合には、手術が検討されることもあります。
切れ痔の手術では、肛門の内括約筋に小さな切れ目を入れます。こうすることで肛門が広がりやすくなって、排便しやすくなります。手術による内括約筋の傷口は1センチ弱と小さいので、体への負担は少なくて済みます。
いぼ痔とは?痔ろうとは?詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2019年2月号に詳しく掲載されています。