詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2019年1月 号に掲載されています。

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採取した精液から精子を回収し、妊娠しやすい期間に、細いチューブで子宮内に注入し妊娠を試みます。
人工授精の回数は、卵巣機能、女性の年齢、不妊原因、これまでの治療歴により決めることがほとんどです。人工授精をしたからと言って、必ず妊娠するわけではないので、複数回行う必要があることを知っておきましょう。一般に5~6回人工授精を行って妊娠しない場合、「体外受精」を勧める医師が多いといえます。
どちらの場合も、まず、卵巣から卵子を採取し、その後、卵子を完全に成熟させるために「培養」を行います。この後、卵子と精子が受精する場面となりますが、治療によってその方法は異なります。
体外受精は、精液から回収した精子を卵子の入っている培養液の中に加え、受精するのを待つ方法です。
一方、顕微授精は、細い針を使って、精子を卵子の中に直接注入します。精子の数が少ない場合や、体外受精では受精しない場合に行われます。
その後、どちらの治療の場合でも、「受精卵」を育てるため数日間の培養を行なって、「胚盤胞」とよばれる着床前の状態になったところで、子宮の中へ戻す「胚移植」を行います。
「男性に対する治療」には、顕微鏡下精巣内精子回収法「MD-TESE」があります。この治療は、精巣内から直接精子を採取する方法で、精液中に精子がいない無精子症の場合に行われます。
詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2019年1月 号に掲載されています。