足のむくみやひどいだるさの原因は?下肢静脈瘤の症状と治療方法

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下肢静脈瘤の原因
脚の静脈弁が弱くなり、血液が逆流すること

心臓 血液
静脈弁

脚の静脈は心臓に向かって血液を戻すため、重力に逆らい、下から上へと血液を送ります。このとき血液が下の方に逆流するのを防いでいるのが、静脈の中にある静脈弁です。しかし、この静脈弁が何らかの原因で弱くなり、うまく閉まらないと、静脈の中に逆流した血液が静脈を押し広げ、血管を変形させてしまうのです。これが下肢静脈瘤(りゅう)です。
ただし、下肢静脈瘤は血管への圧力が弱いため、脳動脈瘤大動脈瘤のように破裂してしまうことは、ほとんどありません。

下肢静脈瘤には4つのタイプがあり、
進行して重症化するのは「伏在型」だけ

下肢静脈瘤のタイプ
伏在(ふくざい)型静脈瘤

下肢静脈瘤には「伏在(ふくざい)型静脈瘤」「側枝(そくし)型静脈瘤」「網目状静脈瘤」「くもの巣状静脈瘤」の4つのタイプがあります。この中でむくみ・だるさなどの症状が現れて進行するのは、「伏在型静脈瘤」だけです。伏在型静脈瘤以外の3つのタイプは、痛みや熱感を感じることはありますが、長く続いたり重症化することはありません。

下肢静脈瘤の検査

ただし、伏在型を合併していることもありますので、下肢静脈瘤に気づいたら、一度血管外科を受診して検査を受けることが重要です。下肢静脈瘤の検査は、立った状態で脚に超音波を発するプローブを当てます。超音波検査で静脈の太さ血液の逆流の有無を確認、伏在型静脈瘤があるかどうかを診断します。

下肢静脈瘤の治療

生活改善
圧迫療法

下肢静脈瘤の治療はまず生活改善を行います。できるだけ、長時間立ち続けることは避けるようにします。むくみが強い人や皮膚炎・潰瘍のある人は、寝るときは脚を高くすると症状が軽くなります。また、脚を清潔に保つようにしましょう。適度の運動をするようにしましょう。悪化をさせないため太りすぎに注意します。

伏在型静脈瘤で、このような生活改善を行っても効果がない場合は、圧迫療法を行います。圧迫療法は弾性ストッキングや弾性包帯で外側から脚を圧迫する治療法です。脚を圧迫することで、静脈にたまっている血液を心臓に戻しやすくします。そして、むくみ・だるさ・疲れなどの脚の症状を解消することができます。静脈にカテーテルを入れて内側から血管を焼いて閉塞させる血管内焼灼(しゃく)術などの手術を行うこともあります。

かんたん!弾性ストッキングの履き方

弾性ストッキングは足首に一番圧力がかかるようになっているため、履くのに時間がかかってしまうことがあります。弾性ストッキングを手早く履くコツを紹介します。

弾性ストッキング

(1)ストッキングの中に手を入れて、かかとの部分をつかみます。

弾性ストッキング

(2)かかとをつかんだまま、手を引いてストッキングを裏返します。
すると、ストッキングの細い部分が塊にならないで2枚重ねになるので足が入れやすくなります。

弾性ストッキング

(3)そのまま、ストッキングを足先に入れ、かかとの部分が合うように調整します。

弾性ストッキング 履き方

(4)ストッキングを横に広げながら、膝下まで引き上げます。最後にしわやたるみを直します。

詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年12月号に詳しく掲載されています。

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