スローエアロビックとは?健康に役立つ運動の手順を解説

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スローエアロビックとは?

スローエアロビック」は、「エアロビクス」をスポーツに発展させた「エアロビック」を、誰もが気持ちよく行えるよう簡単にした運動です。「胸を開く」「体をひねる」「体側を伸ばす」の3つの動きを基本に、リズムに合わせてゆっくり体を動かします。ふだん歩く程度のペース(1分間で120拍以下の速さ)で、深い呼吸を続けながら体幹を動かすことで、リラックス、姿勢を正すなどの効果が得られます。
運動が苦手な人や高齢者、パソコン作業で猫背になりがちな人などにお勧めです。好きな曲に合わせて、気軽に楽しみながら続けましょう。

血流を促す準備運動

手で全身を触って血流を促してから、徐々に体を動かす。動かしにくいところや、こわばったところがないかチェックする。

血流を促す準備運動
血流を促す準備運動

両手のひらで首筋を上から下へと交互に手でさする。そのあと、鎖骨の辺りからおなかにかけて、両手を横に大きく動かしながらさすり、両手を後ろに回して腰をさする。

血流を促す準備運動

腕の力を抜き、肩から緩めるようにぶらぶらさせる。肩やひじ、手首の関節をほぐす。反対の腕も行う。

血流を促す準備運動

片足を半歩後ろに引きながら体重を乗せ、同じ側の腕を後ろに振る。息を吐いて腕を前に戻しながら、反対側の足に体重を乗せ替えるようにして繰り返す。反対側も同様に行う。

血流を促す準備運動

体を前に倒して、ひざを緩める。腕の重さを使って肩から腕をぶらぶらさせながら、腰と背中をほぐす。ゆっくり息を吸いながら体を起こす。

3つの動きを覚えよう

胸を開く

胸を開く
  1. 両足を腰幅程度に広げて、ひざを緩め、つま先を前にして立つ(基本の姿勢)。背筋[せすじ]を伸ばし、両腕を前に伸ばして手首の力を抜く。息を大きく吸う。
  2. 胸を張り、息を吐きながら腕を後ろに振るようにしてひざを曲げる。目線は前を見て、あごを上げ、首から背中が一直線になるように意識する。
  3. 息を吸いながら、腕の力を抜いて1の姿勢に戻す。
  4. 息を吐きながら、肩甲骨を真ん中に寄せるイメージで両腕を引き、胸を開く。

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体をひねる

体をひねる
  1. 基本の姿勢で立つ。腕の力を抜いて腕を体に巻きつけるようなイメージで腕を左右に振り、上半身をひねるときに息を吐く。
  2. 上半身をひねるときに、ひねった側の太ももを手で軽くたたく。たたいたほうの脚のかかとを徐々に上げていく。
  3. 息を吸いながら、腕の力を抜いて1の姿勢に戻す。
  4. 体重を左右交互に乗せ替えながら、体の中心から腕を振るようにして上半身を大きくひねっていく。無理のない程度でよい。

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体側を伸ばす

体側を伸ばす
  1. 基本の姿勢で立つ。腕を左右に振ったあと、息を吐きながら、ひじをグッと引き上げて手を頭の上へ持ち上げ、体の側面をしっかり伸ばす。
  2. 反対側も同様に行う。体重を左右交互に乗せ替えながらリズミカルに息を吐く。

この記事は以下の番組から作成しています

  • きょうの健康 放送
    運動で健康「スローエアロビックに挑戦!」