【あの人の健康法】モデル・俳優の栗原類が向き合ってきた「発達障害」

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各界を代表する方々の健康の秘訣や闘病記をご紹介する「あの人の健康法」。
今回は、モデル・俳優として大活躍中の栗原類さん。
実は栗原さん、8歳のときに「発達障害」であることが分かり、現在もその症状と向き合っています。
発達障害による影響は、これまで栗原さんの日常に大きな壁として立ちはだかりました。その障害の壁を栗原さんはどのようにして乗り越えてきたのか?そこには周囲の手助けや栗原さんが考える数々の工夫がありました。

栗原さんが抱えた症状

発達障害は、対人関係が苦手などの症状がある「自閉スペクトラム症」、落ち着きがなくなり行動や発言を抑えられなくなる「注意欠如・多動症(ADHD)」、文字の習得が極端に苦手といった特徴がある「限局性学習症」などがあります。栗原さんは幼い頃からこうした複数の要素を併せ持つ障害に悩まされてきました。
特に少年時代の栗原さんは、相手のユーモアがよくわからなかったり、記憶がうまくできないという、コミュニケーションや記憶の障害に悩まされました。

Q:記憶できないというのはどういうことですか?

「学校に行く前に、母親から『玄関にごみを置いておいたから、それを外に出して』と頼まれ、それに対して『はい』と返事をするのですが、結局、ごみを出し忘れて学校に行ってしまうということが何度もありました。
一般的に見れば簡単なことかもしれませんが、それができませんでした。ごみを出すということ自体を忘れてしまうため、ごみあっても目に留まりません。さらに、なんでここにゴミがあるのか?という違和感すらありませんでした。
こういったことが、自分が学生時代に発達障害の影響で一番苦労したことです。」

母と主治医のアドバイス

いくつもの発達障害の特徴が現れた少年時代の栗原さん。
しかし、母の泉さんやうつ病や発達障害が専門の主治医、高橋猛さんからの「アドバイス」がきっかけで、発達障害を乗り越える糸口を見つけてきました。
母の泉さんからは、たとえば、「顔の表情が出にくいのなら、言葉で相手に感謝の気持ちを伝える」といったアドバイスを受け、今でも実践をしています。
そして、主治医の高橋猛さんからは、相手の言うことや行動に即座に反応するのではなく、「立ち止まって考える」ということをアドバイスされます。

主治医の高橋さんのアドバイス

「栗原さんには『立ち止まって考える』ということをアドバイスしました。発達障害の方々は、思考のブレーキが効きません。正確な今の状況の判断ができづらいというのが特徴です。
一度立ち止まって繰り返し考え、相手のことを理解することによって、より客観的な判断ができるようになります。
栗原さんは、それを現実の場で試しました。その結果、テストの点数も上がり、人とも話せるようになりました。さらに、そのことで自信がつき、交友関係も広くなりました。」

栗原さんが考える発達障害との向き合い方

発達障害を向き合っていくには、周囲のサポートが必要不可欠だと栗原さんは言います。周囲からサポートを得るためには、発達障害の人が自ら「自分はこういう特徴がある」と周囲に発信していくことが大切なんだそうです。
もちろん、自らが発達障害としっかり付き合っていくことも大切です。

栗原さんが考える発達障害との付き合い方は、2つあります。
1つ目は、『無理をしない』ということ。無理をしないためには、自分の限界をあらかじめ把握しておくことが大切なんだそうです。「自分のキャパシティを把握しておかないと、無理をしすぎて失敗してしまう可能性がある。失敗した場合、結局責められるのは自分。自分のキャパシティをきちんと把握しながら、勉強や仕事をしてほしい。」と栗原さんは言います。
2つ目は、そのキャパシティ内で、できるだけ努力するためのヒントでした。

「2つ目が、『楽しいことを目標にする』ということです。何か好きなものを目標することで、何事も努力できると思います。僕の場合、自分の好きな『お芝居』を目標にしたことで、努力ができました。」

この記事は以下の番組から作成しています

  • きょうの健康 放送
    あの人の健康法「栗原類」

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