【知らないことが知れる】発達障害を身近に考えよう!

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いま、社会に浸透しつつある「発達障害」という言葉。耳にすることはあっても、詳しいことはよく分からないという人も多いのではないでしょうか?

11月24日(土)放送の「発達障害って何だろうスペシャル」では、発達障害があるエッセイストの小島慶子さん、落語家の柳家花緑さん、漫画家の沖田×華(ばっか)さんのプライベートに密着。自身の「苦手」とどう向き合い、どう折り合いをつけているのか、たっぷり語っていただきます。さらに、発達障害のある人を多く雇用している企業の工夫もご紹介。
この機会に、「発達障害とは何か」「周囲の人は何ができるのか」を一緒に考えてみませんか?

今回は、齋藤真貴プロデューサーに、番組への思いとともに、見どころを聞いてきました!

まず「発達障害とは何か」を知っていただくことから

この番組はどんな番組なんですか?

NHKではこの11月から、「発達障害」を多くの人に知っていただき、ともに暮らすために何が必要かを考えるきっかけとなるように、「発達障害って何だろう」をテーマとしたキャンペーンを展開しています。この番組は、その中心となる番組と位置づけていまして、発達障害とはどういうことを言うのか、また、発達障害のある人は、日常生活のなかでどういうことに困っているのかを知っていただければと考えました。

番組の軸となるのはどんな企画ですか?

発達障害といっても、その特性は多様です。主に、人とのコミュニケーションが苦手だったり、こだわりが強かったりというASD(自閉スペクトラム症)、注意が散漫になったり、忘れ物が多かったりするADHD(注意欠如・多動症)、読み書きや計算といった特定の分野の勉強が苦手というLD(学習障害)です。

今回は、エッセイストの小島慶子さん、落語家の柳家花緑さん、漫画家の沖田×華さん、それぞれのお宅や仕事場での日ごろの様子を見させていただいて、どんな生活を送っているのかを見ていただきます。

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小島慶子さんは、しゃべるのについ熱中してしまったり、スケジュールを守れなかったりという困りごとがあるそうなんです。数日間ご自宅にお邪魔させていただいて、なぜ時間が守れないのか、また、それに対してどんな工夫をしているのかなどを見させていただきました。

柳家花緑さんは、落語の噺(はなし)はいくつも覚えてるのに、文字を読むのが苦手でご苦労されています。ただ、これまで専門的な検査はされてこなかったということなので、今回、ご自身の特性をきちんと知りたいという思いもあり、専門機関を訪ねていただき、どんなことが、なぜ苦手なのか、検査をしていただきました。

そういった"文字を読むのが苦手"ということを理解していただくために、スタジオで、出演者の方に疑似体験していただくことを考えています。脳をフル回転させて文字を読む、というのはどういうことなのか、分かっていただけるとうれしいです。

沖田×華さんは、人間関係を築くことや、片づけ、また、計算も苦手なんだそうです。特に、人とのコミュニケーションが苦手とのことで、周囲の人とどういったことでうまくいかないのか、ご自身の体験を描いた漫画を使ってお伝えできたらと思っています。その対策として、周囲の人とうまくやっていくために、"対人マニュアル"を作っているそうなんです。

"生きづらさ"を軽減したい

3人の生活から見えてくるものとは?

3人に共通することは、自分が「できないこと」「苦手なこと」を正面から受け止めて、そのうえでどうすればいいか考えているところです。そして、ときには、周りのサポートも得て、それを乗り越えています。だからこそ、それぞれの世界でご活躍されているのだと思います。

ただ、実際には、発達障害のある人のなかには、その特性が周囲に理解されず、「怠けている」「甘えている」と誤解されて、生きづらい思いをしている人も多くいます。今回この番組を通して、発達障害は、怠けているわけでも、甘えているわけでもなく、ある意味"脳の個性"ともとらえられるものなんだということを多くの人に理解していただき、悩みを抱えている人たちの"生きづらさ"が軽減していったらいいなと思っています。

ほかにも、ある企業の取り組みをご紹介するんだとか?

今回、従業員の多くが発達障害のある人という企業を取材させていただき、発達障害のある人がどうすればその能力を十分に発揮できるのか、具体的にどんな工夫をすればいいのかということを探っていきます。実はそんなに大げさなことをしているのではありません。ほんのちょっとしたことで、働きやすさが大きく変わるんだということを感じていただければと思います。

番組の司会は千原ジュニアさんと南沢奈央さんです。お2人の起用理由は?

千原ジュニアさんは、いろいろなタイプの人に興味がある方ではないかと思い、3人の出演者に、笑いも含めて、いろいろと突っ込んで聞いていただけるのではと期待しています。南沢さんは、発達障害という名前は知っているが、詳しくは知らないということですので、視聴者と同じ目線で、発達障害について知りたい、分からないという素朴な疑問を、素直に聞いていただければと思っています。2人でいいバランスをとって、番組のなかで、発達障害について少しづつ知っていく感じになるといいかなと思っています。

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司会を務める南沢奈央さんと千原ジュニアさん

この番組をどんな人に見てほしいですか?

まずは、あまり肩ひじ張って構えようとせずに、楽な気持ちで見ていただきたいですね。発達障害について関心のある方や何かを知りたいという方はもちろんですが、これまで考えたこともない、という方にも、ぜひ見ていただきたいと思っています。そして見た後には、自分のことや周りの人のことが、以前とちょっと違って見える、より理解できる、というふうになっているとうれしいなと思います。

司会のお2人からもコメントをいただきました!

千原ジュニアさん

まずは、"知らないことを知れる"というところに興味がわきました。僕自身、発達障害についてそれほど知識がなく、この番組を通して発達障害とはどういうものなのか、詳しく知っていきたいですね。僕たちは司会でありながら、「なんでも聞いていい」ということなので、「それってどういうことなのか」ということを、番組を見ている人にもわかりやすく、3人の方にはいろいろ質問していこうと思います!

南沢奈央さん

私も、発達障害という言葉自体は聞いたことはあるけれど、実はよく知りませんでした。子どものころに入っていた合唱団に、落ち着きがなかったり団体行動が苦手だった子がいましたが、実際のところ、発達障害だったのかは分かりません。でも、その子にどう接すればよかったのかなと思ったりもしているので、私と同じような経験をしている方々にも番組を見て、「発達障害って何だろう」と一緒に考えてもらえたらいいなと思います。