胃潰瘍を予防!胃潰瘍を発症しやすい要因と治療・予防方法まとめ

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胃潰瘍の診断と症状で異なる治療

胃潰瘍の治療

胃潰瘍は、消化器内科などの専門の科で内視鏡検査をして診断をつけます。出血を伴う胃潰瘍であった場合は、まず出血を止めることが必要なので、基本的に入院して治療を行います。止血するには、内視鏡治療を行います。出血している患部を鉗子でつまみ、熱で焼き固めたり(熱凝固)、クリップで留めたりします。出血が止まるまで、およそ2~3日は絶食します。内視鏡で出血が止まったことが確認できたら食事を開始し、血管が見えなくなったら退院できます。

出血していない胃潰瘍の場合は、胃酸を抑えるプロトンポンプ阻害薬(PPI)か、数年前に登場した薬のP-CAB(カリウムイオン競合型アシッドブロッカ―)のどちらかを選択して使います。P-CABのほうが強い作用があり即効性もあるため、症状が強い人はP-CABを選択する場合が多いです。薬で治療を行う場合は、自覚症状がなくなっても、完全に治るまで薬を使い続けることが大切です。医師の指示に従って医師の了解が得られるまで薬は継続しましょう。

NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)で
胃潰瘍になりやすい人の要因・予防

NSAIDsで胃潰瘍になりやすい人

かつて潰瘍を起こしたことがある・70歳以上・ピロリ菌に感染している・副腎皮質ステロイドを服用している人は、NSAIDsで胃潰瘍を起こしやすいとされています。この条件にひとつでも当てはまる人は、胃潰瘍予防として、プロトンポンプ阻害薬(PPI)を服用し続けることが大切です。
特に高齢の人は、胃潰瘍で出血を起こすと回復に時間がかかり、寿命にも影響を及ぼすため、予防治療は大切です。

ピロリ菌の除菌治療

ピロリ菌の除菌治療

ピロリ菌が原因で胃潰瘍になった人は、治療で一時的に治っても、ピロリ菌の除菌治療をしないと再発します。そのため、除菌治療も併せて行う必要があります。ピロリ菌の除菌治療では、胃酸の分泌を抑える薬と2種類の抗生物質を7日間服用します。その後再検査をし、また陽性反応が出た場合は、抗生物質の種類を変更して二次治療を行います。二次治療まで行うと98~99%は除菌できます。

詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年11月号に詳しく掲載されています。

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