便秘薬の使いすぎは危険!?長期服用の危険性や薬の種類について

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使用法の誤解が多い「便秘薬」

市販薬は正しい使い方をすれば、しっかりと効果があらわれます。しかし一方で、手軽さゆえに誤った使い方をしてしまい、思いがけない事態に直面する場合があるので注意が必要です。
実際にダイエット目的で便秘薬を使用し、かえって便秘になってしまうケースがありました。

小嶋菜月

便秘薬に美容効果はない!

若い人でこのような使い方をする方がインターネット上でも話題になっていますが、美容のために便秘薬をのんでいるとしたら、それは間違い!
それどころか便秘薬を毎日下痢が続く程使い続けると、栄養が吸収されず栄養不良になって、肌が荒れてきたり、髪の毛のツヤがなくなってきてしまいます。大前提として便秘薬はお通じがきていないときに使うものであって、痩せることを目的に作られた薬ではないことを心得えましょう。

小嶋菜月

便秘薬を用法用量を守らずに量を多くしたり、回数を多くして長期間使用すると、大腸を刺激するタイプの薬の場合、大腸がその刺激にだんだん反応しなくなってしまい、かえって便秘になってしまう危険があるのです。

小嶋菜月

主な便秘薬の種類

市販の便秘薬には、大きく分けると「刺激性下剤」と「機械的下剤」というタイプがあります。「刺激性下剤」は腸を刺激して、腸の運動を活発にして便を外に出します。一方、「機械的下剤」は薬が水分を含んで便をやわらかくしたり、薬自体が膨張してその圧力で便を押し出す、といったように便秘薬によって作用の仕方が異なります。

小嶋菜月さん

「刺激性下剤」は、旅行などに行くと一時的に便秘になってしまうようなときに、短期間で使用すること。

用法用量を超えて長期間服用すると、かえって便秘になるリスクが高まるので注意が必要です。
「機械的下剤」の場合は慢性的に便秘が続いているときに適しています。定期的に使用しても安全と言われています。ただし、マグネシウムを成分としているものは、高齢者や腎臓病の人ではマグネシウムの血中濃度が高くなってしまうことがあり注意が必要です。また、マグネシウムが他の薬の吸収を抑えてしまうなど、のみ合わせの問題が起こる場合もあります。
手にとった便秘薬がどちらのタイプがわからない場合、販売店の薬剤師や登録販売者に相談の上、購入することをオススメします!

小嶋菜月

便秘の解消の基本は、食事は規則正しく、食物繊維もとり、水分を適切にとるなど生活習慣を改めることです。便秘が改善されない場合は、別の病気が隠れている場合も考えられるので、医療機関を受診して相談しましょう!

詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年8月号に詳しく掲載されています。

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    夏休み特集 解決!体と心のお悩み相談「③使いすぎてない?その薬」

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