詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年8月号に詳しく掲載されています。

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性感染症は、感染しても自覚症状がないことが多く、検査を受けないかぎり、なかなか自分では感染の事実に気がつきません。そのため、知らないうちにうつしたりうつされたりしているおそれがあるのです。
番組では、16歳から22歳の女性5人に集まってもらい、パートナーのことを信頼しているかどうか聞いてみました。
Q:パートナーのこと 信頼してる?
過去1年間に性感染症にかかったことのある大学生に、これまで何人と性的な関係があったかを尋ねたところ、男子学生はおよそ半数が複数人と回答したのに対し、女子学生はおよそ6割が1人だけと回答したという調査報告もあります。パートナーができた、または変わったら、性的な行為をする前にお互い検査を受けましょう。
性感染症を予防するには、まず検査を受け、必要に応じてお互い治療を受けることが大切です。その上で、性行為をするときは最初から最後まで適切にコンドームを使用します。コンドームは性感染症予防の最大の武器なんです。ただし、性行為の途中で装着しても、性感染症予防にも避妊にもなりませんよ。
口やのどの粘膜からの感染を防ぐには、オーラルセックスの時にもコンドームを使用します。オーラルセックスで使用することを目的とした、さまざまなフレーバー付きコンドームも市販されています。もちろん、通常のコンドームを使用しても構いません。ただし、オーラルセックスで使用したコンドームには口くう内や咽頭の病原体が付着している可能性がありますので、性行為のときは新しいコンドームにつけ替えてください。
パートナーが感染していることがわかったら、すぐに治療を受けに行きましょう。女性であれば、婦人科。男性であれば、泌尿器科。梅毒の場合は、皮膚の症状から気がつくことが多いので、皮膚科を受診することもあります。
このとき、必ずカップル2人とも検査・治療を受けることが重要です。一方だけが治療しても、もう一方が未治療であれば、せっかく完治したのにまた感染してしまう「ピンポン感染」が起こるからです。
多くの性感染症はのみ薬を服用することや注射をすることで治ります。ただ、のどの粘膜に感染している場合は、性器の場合に比べて少し治療期間が長くかかります。いずれにせよ、怖がらずに受診することが大切です。
性行為をする人であれば、誰にでも性感染症にかかる可能性があります。けれども、しっかり検査・治療・予防を行えば、性感染症の脅威から解放された素晴らしい関係を築くことができるはずです。性感染症に対する正しい知識を身につけて、大切な自分、大切なパートナーを守りましょう。
詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年8月号に詳しく掲載されています。