【あの人の健康法】竹原慎二が選んだ膀胱(ぼうこう)がんの治療方法
更新日
膀胱摘出後の治療 パウチを使った方法とは
がんの治療のために、膀胱を全て摘出することになった竹原さん。膀胱を摘出すると、尿をためる器官がなくなってしまうため、尿を排出するための通り道を作る手術(尿路変更)が必要になります。
竹原さんが医師から最初に紹介されたのは、「パウチ」と呼ばれる袋を使った方法でした。


この治療法では、自分のお腹に尿を排出するための小さな出口を作ります。パウチは、この出口から断続的に出る尿をためるための袋です。300ml程度溜まったらトイレに尿を流します。
これに対し、竹原さんが選択したのは、自分の腸から新しく膀胱を作るという手術でした。
竹原さんの選択 腸から膀胱を作る方法とは

新しい膀胱は、自分の小腸を50cmほど切り取り、それを袋状に縫い合わせて作ります。この袋に、尿管と尿道をつなげ、膀胱として使用します。
パウチを使う方法と比べて、袋を身体にぶら下げる必要がないため、外見上の変化がないというメリットがあります。
一方、新しい膀胱には例えば次のようなデメリットもあります。
- もともとの膀胱とは異なり、自分で袋が収縮して尿を押し出すことができないため、お腹に力を入れて、尿をだす必要がある。
- 膀胱とは異なり尿意を感じないため、時間を決めてトイレに行く必要がある
新しい膀胱 選択を振り返って
竹原:『このパウチをつけるかどうか悩んだんですけど、先生に「いつまでに決めればいいですか」って聞いたら、「手術する2、3日前でも全然平気ですよ」みたいな感じで言ってくれたので。本当に悩みに悩んで、結局パウチはやめて、自分の小腸で膀胱を作る方にしました。』
Q:じゃあ常にトイレに行くことが、頭の中にあるわけですね。
竹原:『でも、習慣になりましたね。慣れますよ。で、以前は夜も目覚ましをかけて、定期的にトイレに行っていたんですよ。』
Q:夜中も2時間~3時間に1回トイレに行かなくてはいけないんですね。
竹原:『そうですね。でも、今は定期的に、ぱっと目が覚めて「ああ、トイレ行こう」となるので、苦ではないです。』
Q:今、自分が選んだ、この治療法についてはどうですか?
竹原:『自分が選んだので、納得して生活してます。』