痛風を徹底予防!尿酸値が高くなる原因、下げる方法や治療法まとめ

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痛風とは?

痛風とは

前触れなく、突然あなたを襲う「痛風」。男性が一生のうちに経験する痛みの中で、最も痛いといわれている病気です。
痛風の患者数は約100万人いるとされており、痛風予備群といわれる人は約1,000万人にのぼると推計されています。

痛風の原因は高い「尿酸値」にあります。
尿酸値は、健康診断の血液検査などで分かります。数値が7.0mg/dLを超えた状態がいわゆる尿酸値が高い状態です。この状態を「高尿酸血症」といいます。尿酸値が高ければ高いほど、また高尿酸血症の期間が長ければ長いほど、痛風を起こすリスクは高くなってきます。

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尿酸値が高くなる3つの原因

痛風になる3つの原因

①遺伝的に痛風になりやすい人

近い血縁者に尿酸値が高い人や痛風の人がいる場合、本人の尿酸値も遺伝的に高くなる傾向があります。そのため、該当する方は痛風になりやすい体質であるといわれています。

②食生活 細胞の数が多い食品やアルコールに注意

お酒と尿酸値の関係性がわかるイラスト

プリン体は体内の中で尿酸へと変化しますので、プリン体を多く含む食品を摂取することで、尿酸値が上がります。プリン体は肉や魚の内臓、魚卵などに多く含まれているといわれていますので、これらの食べ過ぎには注意が必要です。

そのほかに、ビールはプリン体含有量が多いといわれますが、そもそもアルコール自体に尿酸値をあげる働きがあります。そのため、ビールだけでなく、焼酎や日本酒を飲むことでも尿酸値は上がります。1日のお酒の適量は、ビールの場合は1日500ml、日本酒の場合は1合程度といわれています。

尿酸値を上げる食べ物の簡単な見分け方

卵

どんなものにプリン体が多く含まれるか分からない人も多いのではないでしょうか。

プリン体を多く含む食品を簡単に見分けることができる、ある方法があります。それは「細胞の数」に注目することです。
例えば、鶏の卵1つに含まれるプリン体量、実はほぼゼロ。プリン体は、細胞の核の中に入っているので、細胞の数が多い食べ物ほどプリン体が多いと言えます。

ですから、肉や魚の内臓(レバーや白子など)や、たらこといった粒が小さい魚卵は、小さな細胞がぎっしりと詰まっており、プリン体の量は非常に多いと言えます。こうした食べ物は食べ過ぎないように注意が必要です。

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③薬 尿酸値を上げる薬がある

尿酸値を上げる薬

食べ物が尿酸値を上げることは知っている人が多いかも知れませんが、薬の中にも尿酸値を上げる物があります。例えば、ループ利尿薬やサイアザイド系利尿薬といった一部の利尿薬です。これらは、尿の排せつを増やす一方で、尿酸の排せつを妨げます。利尿薬として処方されることは勿論、むくみを解消する薬や高血圧の薬として使用する場合もあるので注意が必要です。

また、アスピリン系の痛み止めは、少量服用すると尿酸値を上げ、多量に服用すると尿酸値を下げます。いずれも尿酸値を急激に変動させてしまい痛風発作を誘発させたり、悪化させたりする恐れがあるので、注意してください

これらの薬を使用していて尿酸値が高い場合には、主治医に相談してください。

高尿酸血症の合併症

食高尿酸血症により発病しやすくなる合併症

痛風を発症していない場合でも、高尿酸血症があるだけで腎障害や尿路結石、生活習慣病であるメタボリックシンドローム、糖尿病、脂質異常症、高血圧を引き起こす頻度が高いといわれています。特に生活習慣病は放置すると、心筋梗塞や脳梗塞を発症する危険性があり、命に関わるような病気ですので注意が必要です。

痛風の治療 尿酸値を下げること目標に行う

主に足の親指の付け根に激痛をきたす「痛風発作」を起こした人や、尿酸値が8.0mg/dLを超える人は薬による治療を行います。治療は、尿酸値6.0mg/dL以下を目標に行います。薬を飲めば、すぐに尿酸値は下がりますが、やめてしまえばすぐに上がってしまいます。
尿酸値6.0mg/dL以下を維持し続けるためにも、継続して治療を進めていくことが大切です。また、目標の数値を下回っているか確認をするためにも、治療をはじめたら理想は毎月、少なくとも年に数回は医療機関で尿酸値を確認しましょう。

尿酸値を下げる薬

尿酸値を下げる薬の種類と特徴

尿酸値を下げる薬には大きくわけて2種類あります。1つは体内で作られる尿酸の量が多いタイプに使用する薬です。これにはフェブキソスタットやアロプリノールなどがあり、尿酸が体内で作られにくくする作用があります。
もう1つは尿酸の排せつが低下しているタイプに使用する薬です。尿酸を体の外へ出しやすくする作用がある薬で、該当する薬にはベンズブロマロンやプロベネシドなどがあります。

これらの尿酸値を下げる薬は、基本的にはのみ続けなければいけません。ただし、食生活の見直しや肥満の解消などから尿酸値が低い状態を維持できる人は、薬の量を減らしたり、やめたりすることもできます。

食生活を改善して尿酸値を下げる

尿酸値を下げる食生活のポイント

食生活を改善して肥満を解消することで、尿酸値を下げることが可能です。
皮下脂肪が蓄積すると尿酸の排せつが妨げられ、内臓脂肪が蓄積すると体の中で作られる尿酸の量が増えます。このように、肥満により尿酸値は上がってしまいます。そのため、食生活を工夫して肥満を解消することが重要になります。

また、尿をアルカリ性にすることも大切です。尿酸は尿に多く排せつされますので、尿をアルカリ性にすることで尿路鉱石等を防止することができます。尿をアルカリ性にするためには、野菜、海藻類、乳製品などを多く取る必要があります。

しかし、肥満の解消や尿のアルカリ性化することは大切ですが、それだけを意識してしまうと栄養バランスが偏ってしまいます。1日3食のバランスのよい食生活を行うことも心がけましょう。

詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年6月号に詳しく掲載されています。

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