【あの人の健康法】建築家・安藤忠雄 建築と健康 その共通点

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安藤忠雄さん

病気を乗り越え、今もなお挑戦し続ける

徹底した健康管理のおかげで、「がんになる前より元気」だと語る安藤さん。現在も国内外で数多くの建築プロジェクトを抱え、常に挑戦を続けています。なかでも特に力を入れているのが、現在パリで進行中のプロジェクト。19世紀の古い建物を現代美術館に改築するというものです。安藤さんの現在の挑戦について伺いました。(2018年1月時点)

安藤:『新しく建築する際、古いものがあると大変なんですよ。だけど、それを生かしながら、次の時代にどういうふうにつないでいくかという仕事を今しています。古いものを生かすというのは、老人を生かすというのと一緒。古いものと新しいものが合体しながら新しい世界を作るように、「これしかない」というものを作りたいですね。』

「時間」が活力・生きる力を与えてくれる

現在も多忙な日々を送る安藤さん。しかし、がんを経験した後は、少し時間の使い方が変わったようです。その「時間」が現在の安藤さんの活力、そして生きる力の源になっているというのですが・・・?

Q:時間の使い方も変わったのではないですか?

安藤:『医者から今までのように朝10時から夜8時までノンストップで働かずに、昼食後1時間から1時間半程度休憩するように言われて、「ああ、そうか」と実践しています。その休憩時間に今まで読めなかった本を読んでいます。すると、また新しいイマジネーションが湧いてきて、さらに生きる力が湧いてくるんです。生きるってこういうものなのかと思いながら、本を読んでいます。』

自分だけの建築 自分だけの健康

がんになっても悪いことばかりではないと前向きに捉える安藤さん。最後に自身の建築と健康について語っていただきました。

安藤:『私の建築は、コンクリートの建物が多いんです。コンクリートというのは20世紀を代表する材料で、なおかつ誰にでも手に入る材料なんですね。私は誰にでも手に入る材料をもって、誰にでもない世界を創りたいと思うんです。そして、私の健康も一緒。私は私なりの生活、生き方をする。独立自尊の精神でやりたいと思っています。』

詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年7月 号に掲載されています。

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