気づきにくいホルモンの病気「下垂体・成長ホルモンの病気」

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下垂体と成長ホルモン

下垂体と成長ホルモン

下垂体は、頭の中央に位置する小さな器官です。両目と両耳を結んだ線の間にあり、脳からぶら下がるように付いていて、頭蓋骨に守られています。成長ホルモンなど8種類ほどのホルモンを分泌しており、小さいながらも全身のホルモンの分泌を調整する"ホルモンの司令塔"の役割を果たしています。
成長ホルモンには、成長期に骨や軟骨に作用して「身長(骨)を伸ばす」働き以外に、「代謝を調節する働き」もあります。「たんぱくの合成を促進する」「脂肪を分解する」「血糖値を上げる」「体内の水や電解質のバランスを整える」など、生きていくうえで欠かせない働きを担っており、大人にとっても一生涯を通じて大切なホルモンです。

成長ホルモンの過不足で起こる病気

成長ホルモンの過不足で起こる病気

小児では、成長ホルモンが過剰に分泌されると、身長が高くなる巨人症が、分泌が低下すると、成長障害による低身長症が起こります。大人の場合は、成長ホルモンが過剰に分泌されると先端巨大症、低下すると成人成長ホルモン分泌不全症が起こります。  先端巨大症の多くは、下垂体にできる良性の腫瘍が原因で起こります。主な症状は「コントロール不良の糖尿病や高血圧」「手足が大きくなる」「顔つきの変化・かみ合わせの変化」「いびき」「声が低くなる」などです。身長には影響が出ず、5~10年かけてゆっくり進行するため、本人や家族はなかなか気づきません。久しぶりに会った人からの指摘で気付くケースが多く見られます。  成人成長ホルモン分泌不全症は、下垂体あるいは視床下部にできた腫瘍や、頭部の手術や放射線治療、事故や外傷などが原因で起こります。主な症状としては「メタボリックシンドローム様症状」「心臓の機能低下」「筋肉量・骨量の低下」「疲れやすい」「無気力」「皮膚の乾燥・手足の冷え」などが見られます。ただし、これらの症状はほかの原因で起こることも多いので、きちんと検査を受けて、原因を見極めることが大切です。

この記事は以下の番組から作成しています

  • きょうの健康 放送
    気づきにくいホルモンの病気「下垂体・成長ホルモンの病気」

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病名
症状
いびきが大きい 意欲の低下 体がだるい
部位
全身