下垂体と成長ホルモン
下垂体は、頭の中央に位置する小さな器官です。両目と両耳を結んだ線の間にあり、脳からぶら下がるように付いていて、頭蓋骨に守られています。成長ホルモンなど8種類ほどのホルモンを分泌しており、小さいながらも全身のホルモンの分泌を調整する"ホルモンの司令塔"の役割を果たしています。

成長ホルモンには、成長期に骨や軟骨に作用して「身長(骨)を伸ばす」働き以外に、「代謝を調節する働き」もあります。「たんぱくの合成を促進する」「脂肪を分解する」「血糖値を上げる」「体内の水や電解質のバランスを整える」など、生きていくうえで欠かせない働きを担っており、大人にとっても一生涯を通じて大切なホルモンです。