風疹とは?大人で感染したときの症状と妊娠中への悪影響まとめ

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感染症の1つである風疹とは?

風疹とは、風疹ウイルスの感染で起こる感染症です。風疹ウイルスは感染力が強く、感染した人のせきやくしゃみ、会話などで、ウイルスを含んだ飛まつが飛び散り、これを鼻や口から吸い込むことなどで感染します。発熱や発疹などが主な症状ですが、症状が出ないこともあり、気づかないうちに感染を広げてしまう場合があるので注意が必要です。

最も注意したいのは、妊娠初期に風疹ウイルスに感染することによって、おなかの赤ちゃんに起こる悪影響です。

風疹の主な症状は、発疹や発熱など

風疹妊婦

風疹は、子どもがかかる病気と思われがちですが、最近日本では大人の発症が9割近くを占めています。日本では、2013年に風疹が大流行し、1万4千人以上が風疹にかかったと報告されています。風疹を発症すると、主な症状として発疹が現れます。小さく赤い発疹が全身に広がっていきます。そのほか、38℃前後の発熱、耳や首の後ろのリンパ節の腫れ、目の充血、軽いせきなどの症状があります。すべてがそろわないことも多いです。大人では関節痛が現れることも多く、また、大人がかかると、高熱が出たり、発疹が長引いたりするなど、重症化することもあります。

妊娠中の感染で、赤ちゃんに障害が出ることもある

風疹妊婦2

風疹で最も注意したいのが、妊婦への感染です。妊娠20週ごろまでに妊婦が風疹ウイルスに感染すると胎児にも感染して、生まれてきた赤ちゃんが先天性風疹症候群という病気になる可能性があります。妊娠初期に感染するほど、障害が起こる可能性が高まるとされています。

先天性風疹症候群になると、難聴、心臓の病気、白内障・緑内障・網膜症といった目の病気、低出生体重、精神・運動発達の遅れ、発育の遅れ、血小板減少性紫斑(しはん)病、肝脾腫(かんぴしゅ)(肝臓や脾臓が腫れること)などが現れます。

風疹は、妊娠がはっきりしない妊娠初期から胎児への影響が大きいため、先天性風疹症候群を防ぐためには、男性を含めて多くの人が予防接種を受けて風疹の流行を起こさないことが重要です。妊娠中はワクチン接種を受けることができないため、女性は妊娠前に2回予防接種を受けておきましょう。

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詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年5月号に詳しく掲載されています。

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