脳梗塞の効果的なリハビリ

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急性期リハビリを終えたら

脳梗塞のリハビリ

運動機能の麻痺を持つ患者が、回復期・生活期のリハビリで意識したほうが良いことは、麻痺のある側の運動機能だけでなく、麻痺の無い側の運動機能を同時に鍛えることです。脳梗塞により運動機能が麻痺すると、人の脳はその能力を学習により取り戻そうとします。
この働きが最も高いのが、発症から間もない急性期(約2週間)です。そのため、急性期リハビリでは主に麻痺のある側の運動機能の訓練を重点的に行います。

しかし、この働きは発症から時間が経つにつれて、少しずつ弱まっていくと考えられています。その代わりに高まると考えられているのが、麻痺の無い側の運動機能(例えば右手が麻痺している人の場合、左手を使って右手の能力を補おうとする力)です。

そのため、主に回復期以降のリハビリでは、麻痺した能力を回復するための訓練に加えて、麻痺していない能力を用いて、さらに生活能力を高める訓練を行います。具体的には、利き手と逆の手で箸や鉛筆を持つ「利き手交換」のリハビリなどを行うことがあります。

バランスよく鍛えることが大切

ただし、ここで注意が必要なのが、麻痺の無い側ばかりを使用して、麻痺のある側を動かしていないと、麻痺が悪化してしまう場合があるということです。人間の脳には、普段使わない能力は忘れてしまう特性があり、例えば麻痺していない能力ばかり使うと、麻痺した能力が再び衰えると言われています。

そのため、「回復期」「生活期」のリハビリで運動機能を改善するには、麻痺のある側・無い側の双方を、バランスよく鍛えていくことが大切です。

詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年5月号に詳しく掲載されています。

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