中高年に急増する!化膿性脊椎炎


化膿性脊椎炎は背骨の骨髄に細菌が感染して起きる病気で、骨髄炎のひとつだと考えられています。脊髄のまわりに膿(うみ)がたまり、神経を圧迫して脚に進行性のまひを起こすこともあります。
糖尿病や慢性腎臓病など、免疫の働きが低下した中高年がかかりやすく、症状としては背中や腰に強い痛みが起こり、38℃程度の発熱を伴います。背中に起こる他の病気の多くは、痛みがあっても発熱することはあまりありません。そのため、背中や腰の痛みに加えて、発熱を伴う場合では化膿性脊椎炎を疑います。
化膿性脊椎炎の治療

化膿性脊椎炎では血液検査に加えてX線やCT、MRIなどの画像の検査が重要です。痛みと神経を伴う場合には脊椎腫瘍との鑑別が必要になるからです。血液検査などで感染した細菌を特定し、有効な抗生物質(抗菌薬)を使用します。1~2か月の入院が必要です。まひがある場合には手術を検討します。