女性の更年期対策 ホルモン補充療法

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ホルモン補充療法とは

ホルモン補充療法とは

女性の更年期とは、閉経を挟んだ10年間を指します。平均的な閉経年齢は50歳なので、だいたい40~60歳に収まります。この時期は、女性ホルモンの1つであるエストロゲンレベルが急激に低下するため、体や心にさまざまな症状が現れます。症状の発症には、心理的・性格的要因も影響しますが、最も大きな要因は、エストロゲンレベルの低下です。そのエストロゲンを補うホルモン補充療法が広く行われるようになってきています。
ホルモン補充療法でエストロゲンを補充すると、「ほてり・発汗」「精神症状」「腟[ちつ]の乾燥・炎症」「脂質異常症」「骨粗しょう症」「皮膚の萎縮」などの多くの症状を改善することができます。エストロゲン製剤には「のむタイプ」「貼るタイプ」「塗るタイプ」があるので、ライフスタイルを考慮して、使いやすいタイプを選ぶとよいでしょう。
ただし、エストロゲンを長期間単独で使うと、子宮内膜増殖症や子宮体がんを発症するリスクが高まるため、原則として黄体ホルモン製剤も一緒に使います。使い方には、「(1)エストロゲンと黄体ホルモンを毎日続けて使っていく方法」と、「(2)黄体ホルモンを1か月のうち10~14日間だけ使う方法」があります。閉経して間もない場合や、月経があったほうがよいという場合には(2)から始めますが、いずれは(1)に移行することが望ましいとされています。

ホルモン補充療法を受けられない場合

ホルモン補充療法を受けられない場合

ホルモンは肝臓で代謝されるので、「肝機能が悪化している人」はホルモン補充療法を受けることができません。「乳がん・心筋梗塞・脳卒中・静脈血栓症などの既往症がある人」も、病気が悪化する可能性があるので原則的にホルモン補充療法は行えません。さらに、「肥満のある人」「コントロール不良の糖尿病・高血圧がある人」「60歳以上または閉経後10年以上たっている」という人は、ホルモン補充療法を行えるかどうか慎重に検討する必要があります。

ホルモン補充療法を受けられない場合

更年期の症状に対する治療は、ほかに、漢方薬や向精神薬による薬物療法、カウンセリングなどがあります。