変形性ひざ関節症はなぜ「女性」に多いのか?ホルモンや筋肉量との関係

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変形性ひざ関節症 女性に多い理由

変形性ひざ関節症 女性に多い理由

変形性ひざ関節症になりやすい人は、「家族が変形性ひざ関節症の人」、「高齢者」、「肥満体型の人」などが挙げられますが、その他にも注意が必要な人がいます。それは、「女性」です。

変形性ひざ関節症の罹患者数をみても、男性860万人、女性1670万人と推定されていて、女性は男性の実に2倍近くいることがわかっています。

その原因は、「女性ホルモンの減少」。骨・軟骨・筋肉が健康に保たれるには、女性ホルモンの一種「エストロゲン」が関係していると考えられています。そのため、エストロゲンの分泌量が急激に減る閉経後は、変形性ひざ関節症になりやすくなると言えます。50歳以上の女性は同年代の男性と比べてすねの骨「脛(けい)骨」で約4倍、ひざのお皿「膝蓋(しつがい)骨」で3倍のスピードで軟骨が摩耗するという報告があります。

女性に多い理由は、それだけではありません。「女性の筋肉量」とも関係があります。女性はそもそも男性と比べて、ひざのクッションとなる筋肉量が少なく、体脂肪率が高いことが挙げられます。

さらに、ジャンプ着地動作において、女性は、「ひざが内側に入るようになりがち」です。これは、変形性ひざ関節症の原因となるひざのケガをしやすいことも関係していると考えられています。

詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年4月 号に掲載されています。

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