自分で簡単にチェックできる!脳腫瘍の症状の見分け方

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脳腫瘍の症状

脳腫瘍の症状
自分でできるチェック法

良性でも悪性でも、脳腫瘍が大きくなると、体の片側のまひやしびれなどが起こります。そのため、ふらつく、言葉が出にくい、人の話すことが理解しにくい、片目が見づらいなど症状が現れます。また、頭痛を感じたり、てんかん発作が起きたりすることもあります。これらの症状は脳梗塞や脳出血の場合とほぼ同様です。ただし、脳腫瘍は現れ方に特徴があります。脳梗塞や脳出血の場合は、これらの症状が急に激しく起こりますが、脳腫瘍では腫瘍が少しずつ大きくなるため、徐々に症状が現れてきます。ただし、神経膠〔こう〕腫のなかでも最も悪性度の高い膠芽〔こうが〕腫では、急激に腫瘍が大きくなり、2~3週間ほどで症状が進行することもあります。

自分で簡単にチェックできる方法もあります。片脚立ちをして、ふらついたりしてきちんと立つことができなかったり(両方の脚で交互に行う)、箸やペンがしっかり持てなかったり使えなかったりする場合は、脳の病気を疑ってみてください。

思い当たる症状がある場合は、すぐに脳神経外科や神経内科を受診してください。受診した結果、脳腫瘍ではなくても、脳梗塞や脳出血、認知症などほかの脳の病気が判明する可能性が十分にあります。脳腫瘍自体はまれな病気ですが、「脳の病気を早期発見する」ためにも、気になる症状があれば早めに受診してください。

脳腫瘍の診断

脳腫瘍の診断
MRI

画像:国立がん研究センター 脳脊髄腫瘍科 成田善孝

まず問診を行い、症状の詳しい経過や、ほかのがん、心臓病や高血圧などほかの病気があるかどうかを聞きます。続いて、神経学的検査といって、片脚立ちテストや、話し方、視力・視野をチェックし、それにより脳のどこに腫瘍があるかを推定します。画像検査では、造影剤を使ったCTやMRIにより、腫瘍の位置を確認し、また悪性脳腫瘍かどうかや腫瘍の種類などを推測することができます。

そして、欠かせないのが腫瘍の組織を詳しく調べる病理検査です。そのためには手術が必要で、頭蓋骨の一部を外して腫瘍の組織を採取し、原因となる病気や悪性度を診断します。脳腫瘍には150種類以上のタイプがありますが、この検査によってどのタイプであるのか診断が確定されます。そのため、脳腫瘍の手術は病理医のいる医療機関が望ましく、多くの大学病院やがんセンターでは、手術中に病理検査が行われます。

『Q&A悪性脳腫瘍』はこちら

詳しい内容は、きょうの健康テキスト 2018年4月号に詳しく掲載されています。

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